職業訓練の仕事をしていると求人、就職の話や記事が気になることが多い。
その中で7月12日に朝日新聞に載っていた記事は大変興味深く、
転載しておきます。
~~~~天職探しなどをして生涯を棒に振るな~~~~~~
(株)オタキング代表取締役 岡田斗司夫さん
「例えば20代後半でやりたいことが仕事になる人は1%もいない。その1%の中には
ゆくゆくは成功する人と道を外れる人も含まれる(笑)。小学生の男子が野球選手を
夢見ても、百人に一人もなれない現実があるのと同じです。それなのに25歳過ぎても、
まだ自分の可能性を探すなんて人生を棒に振りかねない。99%の人の仕事って、
周りから必要とされ与えられて、それをこなしていくことですよ」
自分を必要としてくれる場所を探し、その場で力をつけていくと、また次にあなたの
力を求める仕事が与えられると岡田さんは言う。もしも今仕事から離れているなら、
社会が悪いという前に「なぜ自分は必要とされていないのか?」を考えよう、と。
「現状を脱したくて他人の成功本などを山ほど読むと、モチベーションは確かに上がる。
でもそれを自分で実践できるかは別です。素晴らしい恋愛映画を見て感動しても、
明日から恋愛できるわけではない(笑)。人間の頭は工場ではないからです。
これくらい良いものをインプットしたから、きっと見合ったアウトプットがあると
効率で考えるのは錯覚です。」
岡田さんは、人間の頭は農業型だというのである。
「どんな本でもいい。ジャンルに偏らず週2,3冊、目標も目的も決めずに読んでいく。
数年経つと頭が耕されて化学反応が起きてきます。そこにはあなたらしい言葉が育ち、
面白いとか、見識があるといわれるようになる。必要とされる循環が始まります。」
だが人は続けることが苦手だ。だから岡田さんは「楽しい継続技」の開発を
してくれるのである。