実のところあたしは、そんなにテレビを真面目に見ている人間ではない。
いやーあのー、テレビ自体はよく見ているんですけど、つまり真面目に見てない、ってこと。
どういう意味かというと、例えば、この「花男」シリーズも、最初の二回しか見ていない。
それも年末の再放送という、かなりいいかげんなやつ。
まあ、いろいろ用があって見られなかったんだけど、万難を排してというか、デジタルで録画して後からちゃんと見るとか、そうした律儀さには欠ける。
そんなあたしでも、たった二回見ただけで、ガツーンとヤラレてしまった、このドラマ。
で、要は、見てない三回目以降、いろいろあった末に牧野つくしと道明寺司がくっついちゃったという事だよね、と、とんでもなく大雑把な総括をして、でも、とっても楽しみに、この「2(リターンズ)」に臨んだ。
初回の感想を言う前に一言述べさせてもらえば、この「花より男子」って、もろ少女マンガの世界。
って、原作が少女マンガなんだから当然だろー、といわれるかもしれないが、少女マンガに詰め込まれた夢と欲望の粋を集めた、といっていい。
えー齢4歳から少女マンガを読んで来た、このあたくしが言うことであるからにして・・・。
まず、大金持ちでハンサム(あら、突然語彙が先祖返り)な男の子が、それもなんと4人も、主人公の女の子に絡んでくる、という設定。
なんのかんのいっても、ハンサムで金持ちの男ってやっぱり、女の子(そして元女の子も含めて)の大好物。
もちろん女の子だって(元女の子も)、きれいな男の子を見ていたい。それが金持ちなら、なおさらグッド。
しかもこれが、4人もいるところがミソ。
5人以上いたら、はっきり言っていちいち覚えきれないし、それぞれの個性を出すのも難しくなってくる。
でももしこれが、道明寺司と花沢類の二人だけだったら、ちょっとパワーと魅力が半減。華が足りない。
両手に余るほど、っていうのがちょうどいい加減なのだ。
ふと思い出したけど、これって一条ゆかりの「ジュディス・ジュデェス こいきな奴ら」にちょっと似てるかな。
理知的な双子の片割れジュデェス、クールな殺し屋パイ、名うてのスリのクリーム。
このイケメンたちに、格闘ならお手のものの、女の子ジュディスが囲まれている、という寸法で。
まあ、あれは男3人だったけど。
この「花より男子」ではさらに、少女マンガでは定番の、美人で凛として、みんなの憧れで、でもなぜか主人公の味方をしてくれる「伝説的お姉さま」である司の姉や藤堂静も、しっかり登場している。
このお姉さまの存在って、少女マンガでは、とっても大事なものなのだ。
例えば、あの山本鈴美香の「エースをねらえ」の何が面白いかって、宗方コーチもそりゃーいいんだけど、なんといっても、あのお蝶夫人。
大輪の薔薇のようなあの御方の存在が、無味乾燥な(?)スポ根ものに堕しかねないストーリーを、いかに華やいだものにしてくれたか。
彼女がいなかったら、あのマンガにあんな人気が出たとは、とても思えない。
それぐらい、「素敵なお姉さま」って、イケメンに続いて女の子の胸をくすぐる、作品の成否のポイントにもなりかねないものなのだ。
こう考えると、「友情・努力・勝利」がキーワードだった、かつての少年ジャンプの世界同様、少女マンガでの勝ちパターン(または売れパターンあるいはヒット・パターンと言おうか)の要素を散りばめて、とことん追求したのが、この「花より男子」の世界だと、見た。
神尾葉子の原作をあたしは読んでいないけど、よくマーケティングしましたねー、と賛辞を贈りたい。
掲載媒体もあの集英社、少女マンガの殿堂たる「マーガレット」なんでしょ。
(この雑誌の名前を聞くだけで、元女の子の瞳は星のように輝き、胸は小鳥のさえずりを聞いたようにときめく笑)。
なにしろもう、四十年ものデータの集積があるんだから、そりゃ、何が女の子のハートをつかむのか、よく知ってるはず。
主人公のパターンも、かつて一世を風靡した「ドジでマヌケでノロマなカメ」じゃなかった、「ドジでフツーのあたし」から、「フツーなんだけど、いじめを見逃すことができない熱い心のやつ」に変化。
嘘がつけず、言いたいことは相手が誰であれはっきり言う、というタイプは昔からよくあったとも言えるけど。
出自は一般庶民、というつぼも、ちゃーんと押さえている。
そして、その女の子の目の前にばらまかれ、披露されるブランド品の数々。
「お金でなんでも買えると思わないでよっ!」とたんかは切っても、いえいえ、そうした品々の差し出し方、プレゼンの仕方さえ心得ておいていただければ、そりゃー飛びつきます、内心圧倒されてます。
豪華な宝石やドレス、バッグや靴に身を包んだ自分を鏡で見て、うっとりしない女の子はいない。
(仕方ない、これは現代の高度消費社会に生きる女の子の特徴なのだもの)。
シンデレラの話ってさー、一番うきうきするのは、王子さまと結婚するところではなくて(もちろん最終的にはそうあるべきなんだけど)、あの素敵なドレスとガラスの靴を身につけて、かぼちゃの馬車に乗って、パーティに出かけるところに決まっているではないか。
あの映画「プリティ・ウーマン」で、ジュリア・ロバーツが、ロサンゼルスの高級ショッピング街、ロデオ・ドライブのブティックで次々にブランドものの服を着替えるのを見て、「ああ、あたしも一度あれやってみたい・・・」と思った女性がどれだけいることだろうか。
あのシーンに惹かれて、「プリティ・ウーマン」を何度も見た女性は、世界に数多くいるのではないかと思うのだ。
と思っていたら、この第一話でも、ニューヨークの高級ブランド店で早速、つくしちゃん着せ替え人形ごっこをやってくれて、ちゃんとファン・サービス。
しかも、素敵なお姉さまの見立てで、自分で支払わなくてもいい(!)。
買ってくれるのが男じゃないから、後で何か変な見返りを求められることもないし。
まあ最高のパターンの一つですかね。
そしてジュリア・ロバーツ演じる女性が、少々性格に問題ありのリチャード・ギアの役の男を更生させたのと同様、つくしちゃんも少々性格に難ありの司くんを、ある意味先導する役割を担っているような。
ちょっと「プリティ・ウーマン」入ってるというより、女性に期待されがち(?)で、かつ女性自身もなりたがる(?)やさしい女神的役どころも、この「花より男子」には埋め込まれているように思える。
「民衆を率いる自由の女神」、では実はなく、「彼氏を”一般社会の感覚”にいざなうフツーの女神」、ってとこだけど。
でも、それが単純にマリア的な像のようには出てこなくて、むしろ一見正反対な武闘派的性格として、つくしちゃんに表れるのが、これまた昔からよくあるけど、さらにイマ風でもある。
大和和紀の「はいからさんが通る」の序盤のストーリー構成にも、ちょっと似てるかなー。
少尉がシベリア出兵のため応召する、あの辺りまでの。
さて、知らない人にはだんだん何の話をしているのかわからなくなってきたところで、もう一つだけ付け加えておくと、「花より男子」にはさらに、非常階段でのシーンといった学園ものの要素も入っており、とにかく「これでもか」というほど、少女マンガの必勝パターン満載の物語なのだ。
だから、売れてる少女マンガ、ナンバーワン、と言われても別に驚きはしない。
ここからようやくテレビドラマの話に移るけど、牧野つくしに井上真央、道明寺司に松本潤、というこの配役が、あたしはほんとに気に入っている。
井上真央ちゃんといえば、シリーズ5までずっと見ていたあの「キッズ・ウォー」の茜役でおなじみ。
小学生の幼い頃から、彼女の成長ぶりを見て来ているから、なんだかちょっと親戚の人間のように、「いつのまにか、こんなに大人に、大きくなって・・・」と、ブラウン管で見てて感慨深い。
今回、ラスト近くのシーンで、「あたしは司のことが大好きだった」と、泣きながら司の姉役の松嶋奈々子に告白するところなんて、すっかり「大人の女性」に成長した感じで、なんだか夢のよう。
あたしの中では、いまでも彼女は、小学生ぐらいでもおかしくないのに・・・と、なかなか親戚の人トーンから抜け出せない。
そして松本潤。
いやー彼がこんなに魅力があったなんて、このドラマで初めて知った。
このドラマ以外の役をした時、どう思うかはわからないんだけど。
もともと濃すぎる眉に、瞳が大きすぎて感情が入りすぎるまなざし。
明らかにソース顔。長すぎる睫毛を自分でももてあましている感じで、ちょっと重苦しさも感じていた。
でも、このわがままな御曹司役に、ほんとにはまっている。
なにがいいかって、あの首筋にかかる巻き毛の色っぽさ。
そして憂いがあって、繊細で、何か訴えかけるような、あのまなざし。
まさに少女マンガから飛び出してきた偶像そのもの。
体型ももちろん、マンガの登場人物と変わらない超細身。
いやー、いいですねえ。
井上真央の、日本人形みたいに真っ直ぐな髪と黒目がちな瞳と合わさって、この二人のペアはほんといつまでも見ていたい、この世界にいつまでも浸っていたい、と思わせるものがある。
初回2時間SP、ちょっと重い、長すぎるかも、と思っていたけど、全然そんなことはなかった。
このドラマをこのまま、ずっと見ていたいと思った。
その意味では、マンガとはひと味違う、映像の世界だけでしか表現できない魅力も、このドラマはよく表しているのかも。
いいよなー。少女マンガの登場人物をそのまま演じて落差を感じないような俳優なんて、あたしが子供の頃はあまりいなかったような。
それに少女マンガの世界を、これだけ思い切りドラマにしてしまう、嗜好と感性と資質を持ったドラマ制作者なんて、当時はほとんどいなかったような。
少女マンガの世界をさらにスケールアップした、こんなドラマをフツーに見れて、今の若い子って、ほんとに幸せ。
でも、それがつくづく幸せで、恵まれていることなんだとわかるのは、少女マンガの世界に骨の髄まで浸かっていながら、若いその時分は、テレビでドラマとして(アニメではなく)見る機会には恵まれなかった、あたしたちの世代だから、こそ。
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いやーあのー、テレビ自体はよく見ているんですけど、つまり真面目に見てない、ってこと。
どういう意味かというと、例えば、この「花男」シリーズも、最初の二回しか見ていない。
それも年末の再放送という、かなりいいかげんなやつ。
まあ、いろいろ用があって見られなかったんだけど、万難を排してというか、デジタルで録画して後からちゃんと見るとか、そうした律儀さには欠ける。
そんなあたしでも、たった二回見ただけで、ガツーンとヤラレてしまった、このドラマ。
で、要は、見てない三回目以降、いろいろあった末に牧野つくしと道明寺司がくっついちゃったという事だよね、と、とんでもなく大雑把な総括をして、でも、とっても楽しみに、この「2(リターンズ)」に臨んだ。
初回の感想を言う前に一言述べさせてもらえば、この「花より男子」って、もろ少女マンガの世界。
って、原作が少女マンガなんだから当然だろー、といわれるかもしれないが、少女マンガに詰め込まれた夢と欲望の粋を集めた、といっていい。
えー齢4歳から少女マンガを読んで来た、このあたくしが言うことであるからにして・・・。
まず、大金持ちでハンサム(あら、突然語彙が先祖返り)な男の子が、それもなんと4人も、主人公の女の子に絡んでくる、という設定。
なんのかんのいっても、ハンサムで金持ちの男ってやっぱり、女の子(そして元女の子も含めて)の大好物。
もちろん女の子だって(元女の子も)、きれいな男の子を見ていたい。それが金持ちなら、なおさらグッド。
しかもこれが、4人もいるところがミソ。
5人以上いたら、はっきり言っていちいち覚えきれないし、それぞれの個性を出すのも難しくなってくる。
でももしこれが、道明寺司と花沢類の二人だけだったら、ちょっとパワーと魅力が半減。華が足りない。
両手に余るほど、っていうのがちょうどいい加減なのだ。
ふと思い出したけど、これって一条ゆかりの「ジュディス・ジュデェス こいきな奴ら」にちょっと似てるかな。
理知的な双子の片割れジュデェス、クールな殺し屋パイ、名うてのスリのクリーム。
このイケメンたちに、格闘ならお手のものの、女の子ジュディスが囲まれている、という寸法で。
まあ、あれは男3人だったけど。
この「花より男子」ではさらに、少女マンガでは定番の、美人で凛として、みんなの憧れで、でもなぜか主人公の味方をしてくれる「伝説的お姉さま」である司の姉や藤堂静も、しっかり登場している。
このお姉さまの存在って、少女マンガでは、とっても大事なものなのだ。
例えば、あの山本鈴美香の「エースをねらえ」の何が面白いかって、宗方コーチもそりゃーいいんだけど、なんといっても、あのお蝶夫人。
大輪の薔薇のようなあの御方の存在が、無味乾燥な(?)スポ根ものに堕しかねないストーリーを、いかに華やいだものにしてくれたか。
彼女がいなかったら、あのマンガにあんな人気が出たとは、とても思えない。
それぐらい、「素敵なお姉さま」って、イケメンに続いて女の子の胸をくすぐる、作品の成否のポイントにもなりかねないものなのだ。
こう考えると、「友情・努力・勝利」がキーワードだった、かつての少年ジャンプの世界同様、少女マンガでの勝ちパターン(または売れパターンあるいはヒット・パターンと言おうか)の要素を散りばめて、とことん追求したのが、この「花より男子」の世界だと、見た。
神尾葉子の原作をあたしは読んでいないけど、よくマーケティングしましたねー、と賛辞を贈りたい。
掲載媒体もあの集英社、少女マンガの殿堂たる「マーガレット」なんでしょ。
(この雑誌の名前を聞くだけで、元女の子の瞳は星のように輝き、胸は小鳥のさえずりを聞いたようにときめく笑)。
なにしろもう、四十年ものデータの集積があるんだから、そりゃ、何が女の子のハートをつかむのか、よく知ってるはず。
主人公のパターンも、かつて一世を風靡した「ドジでマヌケでノロマなカメ」じゃなかった、「ドジでフツーのあたし」から、「フツーなんだけど、いじめを見逃すことができない熱い心のやつ」に変化。
嘘がつけず、言いたいことは相手が誰であれはっきり言う、というタイプは昔からよくあったとも言えるけど。
出自は一般庶民、というつぼも、ちゃーんと押さえている。
そして、その女の子の目の前にばらまかれ、披露されるブランド品の数々。
「お金でなんでも買えると思わないでよっ!」とたんかは切っても、いえいえ、そうした品々の差し出し方、プレゼンの仕方さえ心得ておいていただければ、そりゃー飛びつきます、内心圧倒されてます。
豪華な宝石やドレス、バッグや靴に身を包んだ自分を鏡で見て、うっとりしない女の子はいない。
(仕方ない、これは現代の高度消費社会に生きる女の子の特徴なのだもの)。
シンデレラの話ってさー、一番うきうきするのは、王子さまと結婚するところではなくて(もちろん最終的にはそうあるべきなんだけど)、あの素敵なドレスとガラスの靴を身につけて、かぼちゃの馬車に乗って、パーティに出かけるところに決まっているではないか。
あの映画「プリティ・ウーマン」で、ジュリア・ロバーツが、ロサンゼルスの高級ショッピング街、ロデオ・ドライブのブティックで次々にブランドものの服を着替えるのを見て、「ああ、あたしも一度あれやってみたい・・・」と思った女性がどれだけいることだろうか。
あのシーンに惹かれて、「プリティ・ウーマン」を何度も見た女性は、世界に数多くいるのではないかと思うのだ。
と思っていたら、この第一話でも、ニューヨークの高級ブランド店で早速、つくしちゃん着せ替え人形ごっこをやってくれて、ちゃんとファン・サービス。
しかも、素敵なお姉さまの見立てで、自分で支払わなくてもいい(!)。
買ってくれるのが男じゃないから、後で何か変な見返りを求められることもないし。
まあ最高のパターンの一つですかね。
そしてジュリア・ロバーツ演じる女性が、少々性格に問題ありのリチャード・ギアの役の男を更生させたのと同様、つくしちゃんも少々性格に難ありの司くんを、ある意味先導する役割を担っているような。
ちょっと「プリティ・ウーマン」入ってるというより、女性に期待されがち(?)で、かつ女性自身もなりたがる(?)やさしい女神的役どころも、この「花より男子」には埋め込まれているように思える。
「民衆を率いる自由の女神」、では実はなく、「彼氏を”一般社会の感覚”にいざなうフツーの女神」、ってとこだけど。
でも、それが単純にマリア的な像のようには出てこなくて、むしろ一見正反対な武闘派的性格として、つくしちゃんに表れるのが、これまた昔からよくあるけど、さらにイマ風でもある。
大和和紀の「はいからさんが通る」の序盤のストーリー構成にも、ちょっと似てるかなー。
少尉がシベリア出兵のため応召する、あの辺りまでの。
さて、知らない人にはだんだん何の話をしているのかわからなくなってきたところで、もう一つだけ付け加えておくと、「花より男子」にはさらに、非常階段でのシーンといった学園ものの要素も入っており、とにかく「これでもか」というほど、少女マンガの必勝パターン満載の物語なのだ。
だから、売れてる少女マンガ、ナンバーワン、と言われても別に驚きはしない。
ここからようやくテレビドラマの話に移るけど、牧野つくしに井上真央、道明寺司に松本潤、というこの配役が、あたしはほんとに気に入っている。
井上真央ちゃんといえば、シリーズ5までずっと見ていたあの「キッズ・ウォー」の茜役でおなじみ。
小学生の幼い頃から、彼女の成長ぶりを見て来ているから、なんだかちょっと親戚の人間のように、「いつのまにか、こんなに大人に、大きくなって・・・」と、ブラウン管で見てて感慨深い。
今回、ラスト近くのシーンで、「あたしは司のことが大好きだった」と、泣きながら司の姉役の松嶋奈々子に告白するところなんて、すっかり「大人の女性」に成長した感じで、なんだか夢のよう。
あたしの中では、いまでも彼女は、小学生ぐらいでもおかしくないのに・・・と、なかなか親戚の人トーンから抜け出せない。
そして松本潤。
いやー彼がこんなに魅力があったなんて、このドラマで初めて知った。
このドラマ以外の役をした時、どう思うかはわからないんだけど。
もともと濃すぎる眉に、瞳が大きすぎて感情が入りすぎるまなざし。
明らかにソース顔。長すぎる睫毛を自分でももてあましている感じで、ちょっと重苦しさも感じていた。
でも、このわがままな御曹司役に、ほんとにはまっている。
なにがいいかって、あの首筋にかかる巻き毛の色っぽさ。
そして憂いがあって、繊細で、何か訴えかけるような、あのまなざし。
まさに少女マンガから飛び出してきた偶像そのもの。
体型ももちろん、マンガの登場人物と変わらない超細身。
いやー、いいですねえ。
井上真央の、日本人形みたいに真っ直ぐな髪と黒目がちな瞳と合わさって、この二人のペアはほんといつまでも見ていたい、この世界にいつまでも浸っていたい、と思わせるものがある。
初回2時間SP、ちょっと重い、長すぎるかも、と思っていたけど、全然そんなことはなかった。
このドラマをこのまま、ずっと見ていたいと思った。
その意味では、マンガとはひと味違う、映像の世界だけでしか表現できない魅力も、このドラマはよく表しているのかも。
いいよなー。少女マンガの登場人物をそのまま演じて落差を感じないような俳優なんて、あたしが子供の頃はあまりいなかったような。
それに少女マンガの世界を、これだけ思い切りドラマにしてしまう、嗜好と感性と資質を持ったドラマ制作者なんて、当時はほとんどいなかったような。
少女マンガの世界をさらにスケールアップした、こんなドラマをフツーに見れて、今の若い子って、ほんとに幸せ。
でも、それがつくづく幸せで、恵まれていることなんだとわかるのは、少女マンガの世界に骨の髄まで浸かっていながら、若いその時分は、テレビでドラマとして(アニメではなく)見る機会には恵まれなかった、あたしたちの世代だから、こそ。
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読んでいただいて、ありがとうございます。
よろしければ、クリックで応援お願いします。
いつもながら読み応えのある感想、納得しながら読ませていただきました。^^
実は私も前シリーズは見ていなかったものの、原作の方を知っていたので世界にはすんなり入れたんですが…律儀さに欠けますね(汗
今期はこれといって惹かれるドラマがなかったのですが、「花男」は楽しんで見ることが出来そうです。
今期も宜しくお願い致します☆
「花男」について書くのが初めてなので、思わず力が入ってしまいました(汗)。
ここまで「女の子心」を満たしてくれるお話は、なかなかないと思います。
かなり握力の強いストーリーです。
でも翠さんも前シリーズ見てなかったんですね。
あーよかった、私みたいな人(笑)がほかにもいて。
今クールのドラマ群も、テキトーに(?)見ていこうと思います。
でもとりあえず、初回だけはちらりとさらってみようかな。
今期も変わらず、どうぞよろしくお願い致します。
原作も何回読んだか分からないくらい読んでます!
『花より男子』大好き(ハートをわしづかみにされてます)なので、
前回(1)も2回ほど見逃しましたが、しっかり見てましたよ
「リターンズ」とっても楽しみにしていたドラマです。
設定が原作と違うところが多々あるのですが、「まぁいいか~」と思えます。
リターンズにいたっては、そんな風にしちゃうの
道明寺司の迫力が足りない(背も低い
今後の感想も楽しみにしてます
>原作も何回読んだか分からないくらい読んでます!
そうですかー、その気持ち、私もわかりますよ!
以前はお気に入りのマンガは、もうどのページめくったら、どのシーンが出てきてどんなセリフなのか、全部覚えちゃうぐらい、何度も読んだものです。
あんまり、役に立たない知識でしたが・・・
>設定が原作と違うところが多々あるのですが、「まぁいいか~」と思えます。
リターンズにいたっては、そんな風にしちゃうのってぐらい違うんですけど、そこが面白かったりしてます。
そーなんですか。
ドラマやアニメ化された時、原作と比べると、けっこう「えっ?」と思うことって、ありますよね。
ストーリーもそうだし、配役もイメージが出来ちゃってるので、とりわけ難しいと思います。
私もけっこう気になってしまう方なので、最近はドラマの方を見てから、気が向いたら原作を読む、って方がいいかなー、と思ったりします。
映像より、活字やマンガの方が描写がいろいろ細かいことが多いですから。
>道明寺司の迫力が足りない(背も低い)のと、道明寺母が優しすぎるっていぅ2つが気になりますが…
お気持ちわかります。
原作の道明寺司とドラマの道明寺司と、両方楽しんじゃうって、どうでしようか。
一粒で二度おいしいというか、別バージョン、ということで単純に。
しかし、道明寺母って、あれで優しいんですか・・・?
加賀まり子のあの演技だけで、十分こわー、と思っていました。
こわいオバサマって、ほんとにこわいので、やっぱり原作読みたくないです(笑)。
松潤スキですし
加賀まり子の演じる母も二度おいしい戦法で楽しむことにします
「1」(最終回)の時に「そんな優しさもってないだろぅ
それに、原作の母は、無表情なので、
企み笑いでも笑みのある顔が優しくみえてるのかもです
今、気づきました
ありがとぅございます
こちらこそ、です。
Kanmiさん、ご丁寧にありがとうございます。
>それに、原作の母は、無表情なので、
企み笑いでも笑みのある顔が優しくみえてるのかもです
無表情ですか・・・それは、こわーいですね・・・。
やっぱりしばらくは読まないで、ちょっと様子を見ることにします。
また原作について、いろいろ教えてくださいね!