88グリーンビートル

活動内容や、案内

サンディエゴの庭(11) あとがき

2018年03月08日 | 日記
【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る

あとがき

私が、サンディエゴの庭探索の起点にしていたのは、ダウンタウンに近いイタリア村と呼ばれる地区の、小さなビジネスホテルでした。このあたりには、同じような小さなホテルが数多くありました。

ホテルから、毎日イタリア村を通って、駅まで15分歩いていきます。

リトルイタリー駅

帰りは、コンビニより小さくて狭い、スーパーマーケットに寄って、食料などを買って帰ります。まあ、そんな生活でした。

今回のガーデニングの旅は、当初、意中にはなかった多肉植物に、深く接することができました。

日本で見る多肉植物は、通常、鉢にうえて鑑賞するもので、まさか多肉植物で庭を造るなどという発想はありませんでした。

こちらに来ると、考えてみれば当然のことですが、この地で一番気候に合っている植物を使って庭を造っているわけですから、庭つくりの理念にかなってます。

日本庭園で言えば、日本人が、日本の森や、山や、海岸の自然の景観を、限られた自宅の庭のスペースの中にとりいれて、自然を鑑賞しているのと同じように、サンディエゴでは、砂漠のサボテンや多肉植物が自然なのですから、それらを庭に取り入れて眺めるのが、一番心が落ち着くのかもしれません。

ともあれ、毎日多肉植物を見ていると、こういう庭もいいなと、思うようになってきました。

サンディエゴの人口は、130万で、サンフランシスコや、シアトル、ボストン、デトロイトを抜いて、全米8番目に大きい都市です。それでも名古屋の半分です。名古屋駅でも、栄でも、人がいっぱいいますが、サンディエゴでは、あんなにたくさんの人が歩いているのを見たことがありませんでした。

人口が多いことと、庭産業がどう結びつくのかわかりませんが、もう少し、造園業者が競争して、いい庭園を工夫していく余地が、たくさんあるように思いました。

【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る