88グリーンビートル

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西表島 集落を歩く 

2020年04月27日 | 日記
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西表島 集落を歩く

「はじめに」で、書いたように、そもそも西表島の全人口は2000人ほどで、住宅地を歩くというほど家がありません。 とはいえ、西表の人も家の周りに植物をうえて、庭を楽しんでいるようなので、そんなところをみて歩きたいと思い、でかけました。

沖縄の家は、代々昔から図のような平屋で、伝統的な赤瓦に、シーサーを配しものから、トタンまがいの簡素な造りまでさまざまですが、家の形はみな一緒です。



構造が簡単なので、開拓民として、他県から西表島に来た人たちも、自分たちの手で作ることができるのだそうです。





かなり昔のことですが、10人ぐらい寝泊まりできる、竪穴式住居を遊びで作ったことがあります。沖縄の家は、それに似ているなと思いました。

それらの家の敷地は、シダや熱帯植物に囲まれ、ヤシも生えており、これはもう、東南アジアの風景です。














集落の先に、美しい砂浜が広がっていました。

そんな西表島ですが、小学校は4校、中学校は2校、郵便局も2つ、ポストはいたるところにありました。コンビニこそありませんが、宿の近くに共同販売所という、小さなスーパーマーケットがあって、地域の人が、交代でレジに立っているのか、いつ行っても違う人でした。一応何でもおいてありました。


写真は小学校

バスは、島の海岸沿いに一日数便走っております。

4日目に、レンタカーを借りて、道路の終点、白浜まで行きました。島には信号機などなく、島を半周する道路も40キロ制限なので、交通違反も、交通事故も縁のない島です。

速度が、40キロに規制されていると、面白いことになることに気づきました。対向車は時たまあるものの、みんな同じ速度で走っているので、前の車に追いつくことも、後ろの車に追いつかれることも、追い越されることもないのです。まるで、私一人の専用道路みたいでした。

最後に、リゾートホテルをのぞいてみました。手入れの行き届いた庭があり、専用の美しいビーチもあって、そこだけハワイのような雰囲気を漂わせていました。

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西表島 浦内川トレッキングコース 

2020年04月22日 | 日記
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西表島 浦内川トレッキングコース

西表島3日目、バスで島を半周し、浦内川の船乗り場に行きました。仲間川と違って、川は、こちらの方が広く、堂々としていますが、遊覧船は一日3便と数少なく、客もなぜか外国人ばかりで、私を入れて8人くらいでした。

探検隊気分で、ジャングルの中を船はどんどん奥地に入っていきました。

やがて、両岸を大きな岩がせりだしているところに着きました。軍艦岩と呼ばれている船着場です。水深は深く、魚が泳いでいるのが見えました。

その岩の先は、渓流になっていて、トレッキングコースが、山腹に伸びています。他の乗船者は、船から降りると、ドンドン先に行ってしまいましたが、私は写真をとりながら、クロツグや、ヒカゲヘゴ、リュウビンタイが生い茂る山道を、ゆっくり上っていきました。













リュウビンタイの仲間






ヤブレガサウラボシ










山道からそれて、谷底へ下りていくと、ヤブレガサウラボシの群落に囲まれた踊り場にでました。そこが行き止りで、マリュドウの滝がすぐ下にみえます。

誰もいない階段に座って、滝を見ながらそこで昼食。

一休みした後、元の山道に戻り、そこから20分ほど歩くと、カンビレーの滝に出ました。

落差は少ないものの、幅の広い、迫力のある滝でした。



滝上部の川岸は、岩が露出した広い川原になっていて、一面に水の渦でえぐられた丸い穴が無数にできていました。そして、その穴の中に、これまた無数のオタマジャクシがいました。





それらのオタマジャクシは、歌にもあるように、やがて、手が出て、足が出て~~~、すっかり大きくなった蛙は、イリオモテヤマネコや、サキシマハブたちが待ち受けている、森の中に消えていくのであります。

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西表島 あとがき コロナウイルス

2020年04月17日 | 日記
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西表島 あとがきと、 コロナウイルス

西表島から帰ってきて、ちょうど3か月たちました。

コロナウイルスがだんだんひどくなり、東京をはじめ。全国7都府県に緊急事態宣言が出されました。名古屋は、外されましたが、それが不満らしく、愛知県独自で、緊急事態宣言をだしました。

そんな折、海外旅行を計画していた人たちや、ウイルスの蔓延から逃げ出そうという人たちがどっと石垣島に押し寄せたので、とうとう石垣市の市長さんが、

「用もない人は、当分石垣島に来ないでください」

と叫ぶ始末でした。

そして、ついに石垣島にも、初の感染者が出てしまいました。

「だから、言わんこっちゃない」 と、市長さんや、石垣島民のみんなが、怒っている姿が目に浮かびます。

こうしてみると、私はいい時期に、西表、石垣島を訪れたことになります。

しかし、その後のコロナ騒ぎで、私自身はどこへも行かず、誰とも会わず、ひたすら、庭つくりにもくもく励む日々を送っています。

本来なら今年も、5月にロンドンで開かれる、チェルシー・フラワーショウを見に行く予定でした。手に入りにくいチケットは早めに予約して準備を進めていたのですが、コロナウイルスが騒がれだした2月の段階で、これはたぶんダメだなと直感、キャンセルして、払い込んだチケット代は、協会に寄付すると伝えました。

5月頃には終息するようなことも言われていたけれど、早い段階で「行かない」決断をしました。

ところが、世の中には、今コロナが流行っているというのに、海外へ旅行に出かけた人たちがいたようで、ひんしゅくをかっていました。全ては他人事で、自分は大丈夫という変な自信をもっているこんな人たちが、騒ぎを大きくしているかと思うと、同じ日本人として恥ずかしい。

この先、仕事が続けられるのかどうか、私にはわかりませんが、半年後には、今と違った状況になっているはずで、まあ、その時点で、あるがままを受け入れていくしかないと思っています。

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西表島 大富林道 

2020年04月05日 | 日記
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西表島 大富林道/ヤブレガサウラボシ

西表島初日は、確実にヤブレガサウラボシに出会える、営林署管轄の、大富林道を行きました。林道、は山の中腹を仲間川に沿って、伸びています。車一台が通れる細い道を、ヒカゲヘゴ、リュウビンタイ(シダ)、クロツグ(ヤシ)が覆いかぶさるように繁っていました。





クワズイモ


途中に、仲間川を挟んで対岸に、八重山ヤシの群落が見える展望台があります。そこで食事をしていると、営林署の若い職員の方が車で下りてきました。

この道を歩く、物好きな人はいないと見えて、シダの観察をしていると伝えると、ずいぶんマニアックな方ですねと言いつつも、ヤブレガサウラボシのことも含め、西表島の植物について、いろいろ話してくれました。

大富林道は、ゲートが3か所あり、それぞれに鍵がかかっていて、車が、つまり観光に訪れた人が、むやみに立ち入れないようになっています。

展望台を過ぎたあたりから、ヤブレガサウラボシが、道の斜面に現れ始めました。思っていたよりも、大きく、茎は1メートル、葉の直径は40~50センチほどありました。

昼過ぎに峠にたどり着きました。林道は、一応ここまでで、そこから先はロープで立ち入り禁止になっていました。ここから下ると、島の反対側、浦内川の上流にでて、島を縦断することになります。

ひょっとしたら、次回、縦断する機会がくるかもしれないので、様子を探りに、少し道を下ってみました。ヤブレガサウラボシの群落は、この先も続いているようでした。

ヤブレガサウラボシ群落


オオタニワタリ




ホソバリュウビンタイ




ヒカゲヘゴ


クロツグ


ホソバリュウビンタイ


ヤブレガサウラボシ


ヤブレガサウラボシ群落


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