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長野 ガーデニングの旅 あとがき

2023年09月02日 | 日記
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長野の庭 あとがき

計画を立てる際、私なりの旅費の計算式があります。

全日程×20000円-10000円(最終日の宿泊費)+現地までの往復交通費

海外も含めて、ほとんどのケースがこの計算式の範囲で収まります。

つまり、今回の長野行きのように、自分の車で行けるような所は、飛行機や、鉄道、船などの交通費がかからない分、安い費用で旅行できます。

さて、4つのイングリッシュ・ガーデンのほかに、訪れた施設を、まとめて紹介します。

(1)柿其(かきぞれ)渓谷

木曽の山村の風景を見るため、立ち寄りました。






きれいな沢です。車を降りて、つり橋を渡り、牛の滝までいきました。岩に囲まれた滝壺は水が青く澄んで、泳げたら最高のところです。。

周辺は、ゼンマイやワラビの他、いろいろなシダが茂っていました。

(2)栂池自然園

ロープウエイを2回乗り継いで、標高2000メートル近くまで一気に登ります。

木でできた桟道を歩きながら、湿地帯の水芭蕉など、高山性の植物が観察できました。












(3)松本市立考古博物館

松本市の南部地域は、古墳が多く、縄文時代の遺跡の宝庫です。

縄文人もこの地が気に入ったとみえて、何千年もの間、人々が住んていたようです。

今、縄文時代が脚光をあびて、本もたくさん出ています。

縄文時代の何がいいかといえば、まあ私流の解釈をすれば、ごつごつした土着の日本人の風貌と、土器にしても、土偶にしても、芸術性が高く、例えば、煮炊きをするだけの器なら、何もあんなに飾らなくてもいいのですが、何かこう遊び心というか、原始人とは違う精神文化の豊かさを感じる、おもしろい時代だったと思います。

弥生時代については、ほとんどの人がそうだと思うけど、あまり魅力がなく、学校で習ったことくらいしか知りません。興味がわかないので弥生時代の展示はスルーです。

現在松本市立博物館の完成が近いと聞いていますが、おそらく縄文時代の展示が中心の博物館になるのではと期待しています。

(4) 松本市美術館

旅の中休みで、車はホテルにおいて、松本駅前を散策しました。

暑くて入った喫茶店でしばらく休み、バスが来たら乗ろうと、美術館に向かって歩いていたら、ほどなく美術館についてしまいました。

美術館を囲む石垣






草間弥生特別展をやっていました。多分ものすごく有名な芸術家だと思いますが、名前は耳にしたことがあるような、ないような程度の知識で、申し訳ありません。

作品をみてまわって、どぎもを抜かれました。

よくまあ、あんな発想がわいてくるものだと思いましたが、とてもコメントできません。ただ、びっくりしただけです。


唯一、写真撮影が許されている、かぼちゃみたいな造形物だけ、シャッターを押したのがこの写真です。

(5) 松本城 (参照:ブログ・松本城と石川数正

(6) 原田泰治美術館

ある朝、自宅のテレビの前を通り過ぎようとしたとき、「あの人に会いたい」の画面に、原田泰治さんの話している姿が映っていました。

「えっ?」

ということは、亡くなられたのかな? 前年、美術館の受付で、聞いた時には、元気に活動されているようでしたので、驚きました。画伯が美術館に立ち寄られたときに、さらさらっと描かれた絵が、受付の後ろにピンでとめてありましたが、今回はテーブルクロスに描かれた違った絵に代わっていました。何かを待っているときに、目の前のテーブルクロスに、同じくさらさらっと描かれた絵だそうです。今思うと、その絵の写真を撮らしてもらえば、よかったのに残念です。農家の庭先に鶏が三匹遊んでいるすごく味のある絵でした。

今回は、二つの展示室全部が、原田泰治の作品で埋められていました。かなりの数でしたので、見て歩くのに時間がかかりました。

帰り際に、再び受付でいつも不思議に思っていたことを、尋ねました。

「原田泰治の絵に描かれている建物は、みんな傾いていますが、どうしてですか?」

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