88グリーンビートル

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石垣島 桃林寺と、仲本氏庭園跡

2020年09月09日 | 日記
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石垣島 桃林寺と、仲本氏庭園跡





石垣島の観光スポットはあまりないのですが、桃林寺は数少ない石垣島の歴史を感じさせる貴重な場所です。桃林寺という名前のとおり、臨済宗妙心寺派の禅寺で、余計なことな書かせてもらいますと、私がかって庭園の管理に毎年通っていた、飛騨禅昌寺と同じ宗派です。

400年ほど前、薩摩藩が無理押しで作らせたようです。

沖縄には沖縄土着の宗教があると思っていたので、こんなところに禅寺があると聞いて驚きました。本堂の隣の権現堂は、朱色で塗り固められ、屋根には竜がいたり、象が彫ってあったりして、、どことなく東南アジアっぽい建物でした。

禅寺というなら、こちらこそ首里の庭師、城間親雲上に頼んで、枯山水の庭をを作らないといけないのに、境内には木が生えているだけで、庭らしいものは何もありませんでした。







その代わりといっては何ですが、道路を挟んだ、桃林寺の山門前に、当時の士族仲本氏の庭を移築したという石組みの庭が、道路沿いにありました。







あまり手入れがしてないと見えて、せっかくの庭も、雑草が茂っていました。

これも城間親雲上作かなと思いましたが、どの程度忠実に復元したのか、その辺がなんとなく気になりました。

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石垣島 石垣氏庭園

2020年09月04日 | 日記
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石垣島 石垣氏庭園



宮良殿内と時を同じくして、八重山にはもう一つの行政区、石垣殿内がありました。

同じような屋敷で、同じような琉球石灰岩でできた枯山水の庭園があります。こちらの庭も、首里の庭師、城間親雲上が作りました。

大昔訪れたときは、ソテツの庭として有名で、自由に見学できたのですが、現在は私邸になっていて、文化財に指定されているにもかかわらず、屋敷内に入ることができませんでした。

塀越しに写真を撮ってもいいということなので、腕だけ伸ばして、シャッターを押しました。







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石垣島 宮良殿内庭園

2020年09月04日 | 日記
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石垣島 宮良殿内(みやらどうんち)庭園





宮良殿内庭園は、首里王府時代の、今でいう宮良地区の町長さんの屋敷だそうです。その子孫の方が、管理されていて、お話を聞かせてもらいました


当時の貴族屋敷を偲ばせる建造物は、重要文化財になっておりますが、琉球石灰岩を使った枯山水の庭園は、日本最南端の日本庭園と言われています。


首里の庭師、城間親雲上(ぐすくまぺーちん)が、設計、監督した庭園だそうです。


日本では、あちこちの名園は、みんな小堀遠州の作といわれるくらい小堀遠州の名前は有名ですが、沖縄の城間親雲上もあちこちに、同じような枯山水の庭を作っていたようです。


おそらく、首里城近くにも、貴族の屋敷がたくさんあって、城間親雲上作の庭園もあったのでしょうが、戦争で全部焼けてしまったのか、沖縄本島の庭園を回ったときには、城間親雲上の名前を聞くことはありませんでした。





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