
(大崎梢著)
★★★★(ベアの満足度)
成風堂書店事件メモというサブタイトル通り、
書店が舞台のミステリー。
リクエストされた本のタイトルが
暗号のようだったり、
本を買いにきた方が、失踪したり、
配達した雑誌に写真がはさまれていたり、
入院患者さんに差し入れた本を選んだのは誰?
書店のディスプレイを巡る謎。
書店は大好きな場所だから、
身近に感じられて、のめり込んじゃいました。
そして、こんな仕事があるのか~と
本屋さんで働きたくなってしまうほどでした。
シリーズになっているので、
続きが読めると思うと、わくわく

日常の中のちょっとした謎。
視点を変えたら、簡単に思えるトリック。
何かに似ているなあと思ったら、
北村薫さんの「空飛ぶ馬」シリーズ。
最初に読んだときの
わくわくした気持ちが似ているのは、
同じ創元推理文庫の本だからでしょうか?

イイホシユミコさん 一田憲子さん
文章でしか、存じ上げないのですが、
憧れの方、一田憲子さんのお話を聞ける!と
トークショーに行ってきました。
始まる前に写真展と器の販売コーナーへ。
写真に添えられた文章でうるうると来てしまう。
お二人の共著である本を受付で受取り、
初めて開いたのだけど、想像と違う。
写真ばかりの本を想像していたのですが、
一田憲子さんの文章がたくさん。
(この構成は、私にすっと入って来た。
やっぱり言葉が好き

イイホシユミコさんのことを知ると
器がどんどん身近に思えて来る。
イイホシユミコさんの器で
ほうじ茶ラテ、ミニスコーンを頂きながらの
トークショー。
器を感じるって、なじみがないのだけど、
手のひらに入るこの大きさ、唇にあたるこの厚み、
私好きかも

共著になったきっかけ、取材エピソード、
お話を聞いているうちに、場があたたまるというのか
会場の笑い声が響き、すごく素敵な空間にいる~。
お二人の誠実なまっすぐな言葉。
しゃんと前を向いているたたずまい。
本にいる方が、3Dになって目の前に存在している
贅沢な空間。
最後の質問コーナー。
これを逃したら、もう会えないし、聞けないかもと
思ったら、手を挙げてました。
「言葉の紡ぎ方」
素敵なお答えをいただいたのですが、
それは、私のココロの中の宝物にしたいと思います。
最後にもう一度、作品を拝見し、
会場を後にしたのですが、
やっぱり戻って本にサインをいただく。
(これも宝物だ~)
ご本人を前にしたら、何を話してよいやらで
久しぶりに超ドキドキした

たくさん読む所がある本だけど、
なんだかもったいなくて、少しずつ読んでいます。
好きなものは、好き

自分の軸は大切にしたいなと思いました。