「U・Z・K夕月○～ゆうづき～」（劇団青い鳥）＠THEATER/TOPS
青い鳥の若衆４人を中心とした舞台。
すっごい長台詞も、一人のシーンもあるが、それぞれ自分のものとしているから説得力がある。
様々なものから引用された膨大な台詞。
自分の無教養さを痛感するとともに、心に染みいる言葉ばかりで、
北村想さんの作品を大好きになった。
「国が滅びたっていいじゃない。山と川があれば」と遠くをみつめる役者さんの瞳を
見たときに、私の中にたまりまくった澱が、すーっと消えていった気がする。
「国破れて、山河あり」の意味を体感した瞬間だった。
「剣をぬくよりも、おさめる方が難しいのに、それをあなた方は、猫にエサをやるようにやってしまう」
としみじみ語られ、涙があふれる。
文章にすると、あの感動が伝わらないのが、もどかしい。
ラストに満月が現れる。
初めて観た青い鳥の舞台も、「満月」で終わった。
理由のわからない涙が止まらなくなって、お芝居にはまった。
今日も涙が止まらない。
あの月は、私の心の中を見透かしている、そんな気がした。