各地の天候から中央アルプスの二山を選択して出掛けました。
どちらも林道走行に難があるため、秋に予定していたのですが何とかなるでしょう。
前夜22:00に就寝、しかし寝付けずにエアコンを止めたり冷水を浴びたりしましたが、
ほとんど眠れずに 3:30に起床。朝食後に4:00に昭島を出発しました。
【7/20、昭島-中央道-松本IC-黒川林道-登山口-鉢盛山-往路下山-松本IC-飯田IC-東沢林道泊】
中央道-長野道・松本ICを降りて、野麦街道の新島々駅手前にあるセブンイレブン店に立寄ります。
ここで黒川林道のゲート鍵を借用しますが、土砂崩れによる通行止めを確認すると、大丈夫じゃないですか、
とのこと。あまり当てにできませんが、少し先の分岐点から黒川林道に入りました。
6:50に黒川林道の入口ゲートに到着し、借用したNo.1の鍵で開錠して通過します。
落石だらけの狭い舗装林道を慎重に走り、7:20に沼平の通行止め地点に到着。
先行車が二台あり、私もやむなく向きを変えて駐車。
やはり林道の残り半分が土砂崩れで走行不能となっていました。
登山準備して7:25に通行止め地点-1100mから出発。
今日は林道歩き2時間、高低差400mが追加されて、高低差1450mのロング登山になります。
数分歩くと土砂崩れ地点でした。左手の岩壁が激しく崩落しており、修復まで数年かかるかもしれません。
これで波田町登山口もアプローチが難しくなりました。秋頃に予定される朝日村登山口の再開が待たれます。
本来の登山口駐車場まで約4kmの舗装林道歩きになります。
沢に渓流釣りの人がいました。先行車の人でしょうか。
結局、鉢盛山の登山者は私だけのようです。
快晴で朝の冷たい風に当りながら快適に進みます。
差切の標識がある切り通し地点を通過。
谷の前方に鉢盛山への稜線が見えてきました。
舗装道が終わり砂利道になりました。
ほどなく登山口駐車場-1500m(六兵衛小屋跡)に到着。70分の林道歩きでした。
あきんど平支線の林道ゲートを乗り越え、ここから熊鈴を鳴らして歩きます。
緩やかに迂回して斜面を登る砂利道歩きになりました。
ショートカット道が無いため時間が掛かります。
小型車なら通行可能な林道ですが、崩落箇所が見られました。
熊の糞らしき物を三個ほど見ましたが、数日前のようです。
高度を稼ぐと北アルプスの稜線が姿を現してきました。
作業道と登山道の分岐点-2250mに 9:50到着。
ここを右折して波田町避難小屋へ向かいます。
この先も砂利道の林道で、小屋まで続きました。
10:30に波田町避難小屋-2050mに到着。
小屋の左手を通過すると、やっと本来の登山道になりました。
木々の間から中央アルプスの稜線が見えました。
緩やかな樹林帯の笹道を進みます。
11:05に朝日村登山道との合流点-2250mに到着。
朝日村ルートは通行禁止のため、登山者はいない筈です。
緩やかな樹林帯を直進して山頂を目指します。
やがてジグザグ道の急登に掛かると山頂まで高低差150mになります。
鉢盛坂新道を登ると、徐々に中斜面の笹道になります。
平坦な権現の庭に出ました。乾いているため湿原の様相はありません。
山頂下の朝日村避難小屋は立替中のようで骨組だけでした。
最後の急登を登り、11:50に300名山・鉢盛山-2446mに到着。
鉢盛山(はちもりやま)は、長野県西部の松本地域と木曽地域との境界にある標高2,446 mの山。
松本市、朝日村、木祖村にまたがる木曽川の源流部の山。松本盆地南西部の山形村や、朝日村の
住民にとってはシンボル的な存在となっていて、鉢に盛り付けをしたような丸いどっしりとした山容である。
松本盆地南部ではかつて、鉢盛山から北の山を西山と呼んだ。江戸時代には「八盛山」と呼ばれていた。
雨乞いの信仰の山として、神事が1949年(昭和24年)まで麓の村民らにより行われていた。
麓の松本平には、「鉢盛山に雲がかると雨」という天気占いの言い伝えがある。
春先には「鉢盛颪」とよばれる地方風が塩尻市街地に向かって吹く。日本三百名山に選定されている。
樹林のため眺望がありません。少し北に進んで電波反射塔のある開けた場所で昼食です。
快晴の中に200度の大展望が広がり、西側に御嶽山。
北西に乗鞍岳。
北側に北アルプスの穂高-槍ヶ岳の稜線が見えます。
気持ちの良い草むらでのんびりと昼食と大展望を楽しみました。
12:20に山頂に戻り、記念撮影して下山します。
南側はガスが湧いて眺望が無くなりました。
泥溜まりの登山道ですが、今日は乾燥していて潜らずに助かりました。
朝日村ルートとの分岐点を通過。結局、他の登山者は居ませんでした。
波田町避難小屋へ向かって歩き易い道を下ります。
ガスが消えると中央アルプスも晴れており、明日の安平路山も快晴が期待できそうです。
波田町避難小屋に13:10に到着し、これで登山道は終了。
北アルプスの展望に別れを告げて、この先は林道を下ります。
平坦な長い林道を歩き出すと直射日光にさらされました。
青空が続くのはありがたいのですが、昼過ぎになると暑さが堪えます。
昨夜の寝不足と長い林道歩きでボーツとしてきました。
あまりの眠気で、明日の登山を中止して昭島に帰ろうと思いました。
崩落地点を通過すると登山口駐車場に近づきました。
あきんど平支線の林道ゲートを通過。
15:00に登山口駐車場-1500m(六兵衛小屋跡)に到着。
この先は舗装林道になりますので路面の照り返しが強烈です。
ここで三回ほど右手から流れ落ちる水を見つけては頭から被って上半身を冷やしました。
特にビジャビジャのタオルを首に巻き、シャツの中に入れると両足まで濡れてきて効果てきめん。
徐々に体が落ち着いて正常に戻りました。
途中の釣り小屋のような廃屋傍にある鳥居に感謝して通過。
やっと崩落地点に戻りました。
16:15に沼平の通行止め地点に帰着。釣り人の車はすでに帰宅したようです。
車に積んだ飲料水で体を洗って着替え、16:40にコンビニに向かいます。
落石だらけの林道をゆっくりと走行して17:00に黒川林道の入口ゲートを通過。
新島々駅そばのセブンイレブンで鍵を返却、アイスと牛乳で一息入れます。
予測した林道歩き追加で、高低差1450m、28km、8時間50分、48000歩の山旅でした。
そのうち6時間20分が林道歩きという、奥三界岳にも似た奥深い山です。
やはり土砂崩れによる通行止めの影響で登山者が敬遠しているようです。
松本IC-中央道飯田IC-大平街道を走行して明日の登山口に向かいます。
安平路山への登山口分岐点にある大平宿に20:00頃に到着しましたが、
辺りは真っ暗闇で林道が見つけられず、てっきり通り過ぎたと判断して大平街道を戻りました。
結局、一時間程ノロノロ運転してやっと大平宿の少し先にあった黒川林道入口を見つけました。
林道脇に駐車して急ぎ夕食を摂りましたが、ガスコンロを積み忘れたようで、冷たい食事となりました。
23:00に車中で就寝して明日は4:00に起床し、噂の悪路走行とヤブ漕ぎに挑みます。
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