4:00に起床、コンロを忘れたため朝食に昼食弁当を半分食べます。
4:30にライトを点灯して薄暗い東沢林道入口を出発。
【7/21、東沢林道-摺古木休憩舎-摺古木山-白ビソ山-安平路山-往路下山-飯田IC-昭島】
狭い舗装林道から荒れた林道に入り、四駆の低速で凹凸を避けながら走行。
4:40に登山ポストのあるロープゲート地点に到着。
昨日の長い林道歩きを避けるため、ロープを外して噂の悪路を終点まで走ります。
パンク注意の悪路でボンネットが上下左右に大きく振られ、腰高で運転しないと視野が得られません。
鋭利な落石を踏まない様、土が流された深い溝を避けながら慎重に走りました。
標高を500mほど稼ぎ、5:35に林道終点の摺古木休憩舎に到着。
無事に到達してほっとしました。これで2時間と高低差500mの短縮になります。
無人の休憩舎の駐車場に車を停めて登山準備。
6:00に登山口-1800mを出発。
今日は高低差560mながらヤブ漕ぎ覚悟の登山になります。
熊笹の急登を進んでいくと猿が一匹逃げていきました。
急坂を登り切ると風穴山左斜面の巻き道になります。
最初の渡渉地点を通過、少ない水量で問題ありません。
左手に見えるピークが周遊コースにある展望台でしょうか。
ガスが引いて山腹の綺麗な笹原が見えました。
標高を稼ぐと南側の展望が広がります。茶臼山方面でしょうか。
唯一の岩場にある木梯子を問題無く通過。
6:35に周遊コースとの分岐点を通過、右折して摺古木山直登コースを登ります。
高低差150mで階段状の急登とジグザグ道が続きます。
急登を登り切ると緩やかな斜面になり、南側の展望がさらに広がります。
樹林帯の笹道をさらに進んで山頂を目指します。
雲が多い空ですが、高曇りで雷雨の心配は無さそうです。
7:05に摺古木山(スリコギヤマ)-2169mに到着。
北東方面に中央アルプスの稜線が望めました。
二つ目のピークとなる白ビソ山が見えます。
白ビソ山へ続く鞍部へ、熊鈴を鳴らしながら下ります。
よく整備された縦走路でヤブ漕ぎはありません。
50m前後のアップダウンが三箇所程あるため帰路が大変です。
山頂もどきの小ピークをいくつか越えて8:00に白ビソ山-2265mに到着。
樹林帯の緩やかな山頂で眺望はありません。
安平路山への鞍部に下ると南アルプスの稜線が見えました。
樹林帯が切れて避難小屋と安平路山が見えてきました。
左手に見えるのは御嶽山でしょうか。
8:40に安平路避難小屋-2145mを通過し、10分程進むと水場がありました。
10m程下ると沢の水場があります。
この先からヤブ漕ぎになりましたが、道迷いする程ではありません。
掘れた沢と登山道が一緒の紛らわしい箇所がありました。
水場から高低差200mを登ります。山頂下までヤブ漕ぎはそれ程ありません。
徐々に熊笹が濃くなり、両腕で笹薮を押し開きながら踏み跡と赤テープを見つけて進みます。
9:20に200名山・安平路山-2363m山頂に到着。
安平路山(あんぺいじやま)は、長野県飯田市と大桑村にまたがる木曽山脈(中央アルプス)南部にある
主稜線上の標高2,363mの山。日本二百名山に選定されている。
山頂付近は、森林限界に達しない高さであり、針葉樹林とクマザサで覆われている。
越百川(木曽川の支流)、与田切川と飯田松川(天竜川の支流)の源流の山である。
摺古木自然園休憩舎から摺古木山と白ビソ山を経て安平路山に至る。途中に安平路避難小屋がある。
安平路山と越百山との間の主稜線の縦走は、登山道が背丈を越えるクマザサに
覆われており、健脚者向きでビギナーには向かない。
樹林帯の山頂は展望無し。虫がうるさいため避難小屋へ戻って昼食です。
この先の奥念丈岳への縦走路は本当のヤブ漕ぎになりそうです。
9:30に下山開始。踏み後を追いながら進み、方向が変る度に赤テープがあります。
徐々に笹薮が薄くなり、道迷いの心配が無くなります。
樹林帯の隙間から白ビソ山が見えます。
こちらは北西の木曽路方面。
尾根状の下山道で一箇所、左折に注意する箇所がありました。
9:50に水場を通過。
10:00に安平路避難小屋に戻り、日向ぼっこしながら昼食。
居心地の良さそうな笹原と避難小屋ですが、水場まで10分は遠いですね。
笹刈り整備のお陰で、覚悟したヤブ漕ぎは問題ありませんでした。感謝!!
10:25に白ビソ山に向かって高低差150mを登ります。
緩やかな樹林帯の登りが続きます。
10:50に白ビソ山の山頂を通過。
白ビソ山の下りも緩やかですが、小ピーク越えが続きます。
右手から徐々にガスが湧いてきました。
鞍部から摺古木山への登り返しになりますが、
ここから50m程の急登となるピーク二ヶ所を越えていきます。
摺古木山へ最後の登りになりました。
11:40に摺古木山に戻りました。ガスで眺望はありません。
摺古木山周遊で登られた中年のご夫婦が休憩中でご挨拶。
ここから摺古木山周遊コースを選択して下山します。
12:00に展望台-2130mに到着しましたが、やはりガスで展望無し。
展望台から摺古木山の山頂を振り返ります。
この下山道は石楠花の枝に塞がれたヤブ漕ぎになりました。
また、掘れた沢道で水が流れ、歩きにくい道です。
12:25に周遊コースと直登コースの分岐点を通過。
周遊コースは意外に遠回りになりました。
岩場の木梯子を通過。
しばらく風穴山をトラバースする水平道が続きます。
沢の渡渉点ではタオルを濡らし、顔や腕を拭いてサッパリしました。
右手に広がる笹原は絵になります。
朝方に出没した猿は見当たりませんでした。
最後の急斜面を100m程降りると登山口です。
13:00に登山口の摺古木休憩舎に帰着。
小屋の中で、積み込んだ飲料水で体を洗い着替えます。
間もなく下山してきたご夫婦は小型の普通車で、荒れた林道に慣れているので平気とのこと。
ちょっとビックリですが、私が荷物を整理している間に出発していきました。
13:30に休憩舎を出発。近くのトイレ脇に四駆が一台駐車していましたが登山者では無いようです。
結局、日曜日ながら遭遇したのはご夫婦だけでした。この山は紅葉時期が良いようです。
朝方は暗くて気付かなかった木の枝や熊笹が左右から車体を擦ります。
さらに深い縦溝や横溝、落石、鋭利な石ころを避けて慎重に走りました。
14:00にロープゲートを通過して一安心。しかしその先も悪路が続きます。
14:10に東沢林道入口にある中山道の宿場町だった【大平宿】に出ました。
今日は悪路とヤブ漕ぎ覚悟の厳しい登山でしたが、ほぼヤブ漕ぎ無しで気持ちよく歩けました。
高低差560mですが、二つのピーク越えで7時間、15km、32000歩の山旅でした。
反省点は、快晴狙いの夏山では寝不足と熱中症対策、アプローチ地点の再確認、装備の再確認でした。
大平街道-飯田IC-中央道を順調に走りましたが、小仏トンネルでの事故渋滞で25kmのノロノロ運転、
昭島に帰り着いたのは22:00過ぎとなりました。
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