熊 今日はどこに出没!!

今日はどこへ行こうかな 

2013年の200名山・ニペソツ山

2013年07月05日 | 登山

3:00に起床してオニギリで朝食。4:00にホテルを出発。

舗装道路から砂利の林道に入ると、熊糞が何箇所か見られました。
朝日が当り、快晴の杉沢出合登山口-1026mに4:35到着。

【6/29、ホテル-登山口-天狗ノコル-天狗平-ニペソツ山-往路を下山-ホテル】

路肩にはすでに10台以上の車が駐車しています。

ガイドのアトバイスで軽く体をほぐします。
登山前に入念にストレッチしても事故率は変らないそうです。

 

5:00に出発、出だしの丸太で女性数人がガイドのサポートや四つん這いでやっと通過。
高低差1000m、15km、10時間の長丁場ですが、足が揃うか心配になります。

小天狗への登り前半は笹が刈られて歩き易い道です。

ベテランガイドの指示で登りは30~40分歩いて15~20分休憩。
5時間の内、休憩が2時間というスローペースで登り、落伍者無しで登れました。

 

日陰の多い樹林帯で暑さが和らぎます。隙間から前天狗が見えました。

振り返ると通称「おっぱい山」が見えました。(西クマネシリ岳と南クマネシリ岳)

小天狗の大岩に到着。唯一の岩場になります。

ホールドをしっかり取って通過します。

少し下って、7:35に天狗のコル-1580mに到着。

前天狗への登り道に雪渓が残っていますが、アイゼン不要でした。

やがて低木の下を潜りながらジグザグに登ります。

ザックが引っ掛かり、枝が次々と頭に当ります。

最初のガレ場に出ると視界が開けました。

 

北側に明日登る双耳峰の石狩岳が見えます。

西北に大雪山系の峰々。

西側にトムラウシ山。

ここからハイマツの登山道に変化します。

右斜面をトラバースして岩場に向かいます。
心配した北風の寒さはなく、今日から夏山シーズンになったようです。

ここでナキウサギの鳴き声が何度か聞かれましたが、晴天時には姿を隠すそうです。

 

ここの山肌はイワウメに埋め尽くされていました。

 

涸れ沢を通って日陰の無い岩場を登り詰めます。

9:00に前天狗-1888mに到着。

やっと前天狗からニペソツ山が見えてきました。
この景色を見て満足し、ここで下山する登山者も多いそうです。

深田久弥が日本百名山執筆後の1967年(昭和42年)8月に初登頂しており、その著書
『山頂の憩い「日本百名山」その後』で、「日本百名山を出した時、私はまだこの山を見ていなかった。
ニペソツには申し訳なかったが、その中に入れなかった。実に立派な山であることを、登ってみて初めて知った。」
と記しており、まぼろしの日本百名山と言われている。その後、深田クラブにより日本二百名山に選定された。

 

オニギリを食べながらポスターの撮影ポイント風に撮影。

 

右手に快晴の富良野岳-十勝岳-トムラウシ山が見えました。

 前天狗から100m程下ってから天狗平-1830mに登り返します。 

いよいよ天狗岳をトラバースしてニペソス山に取り付きます。 

 

天狗岳から100m程下って鞍部から300mの急登に挑みます。

 

鞍部から残り1kmになりました。

 

 快晴のまま山頂に到達できそうです。

11:20にニペソツ山-2013m山頂に到着。

 ニペソツ山(ニペソツやま)は、北海道の東大雪にある標高2,013 mの山。北海道十勝総合振興局管内
新得町と上士幌町の境にあり、標高2,000mを超える山としては国内で最も東に位置する。
日本二百名山に選定されている。山名は、十勝川の支流ニペソツ川の源に位置することに由来する。
「ニペソツ」とはニペソツ川を指すアイヌ語のニペソチnipes-ot-i「シナノキの樹皮(内皮)・~が群在する・もの」
が略されて伝わっているという説が出されているが、用法・実際共にまだ十分に検証されていない。

山頂付近は、森林限界のハイマツ帯で、多くの高山植物が自生している。このため、二等三角点
(点名「二屏卒山」)のある山頂からは、ウペペサンケ山、トムラウシ山、大雪山、石狩岳など
360度の展望が得られる。北東にある登山道の溶岩の積み重なった岩場にエゾナキウサギが
生息し、時折岩の隙間から姿を現し、その鳴き声が聴こえる。またシマリスが姿を現すこともある。

二等三角点は転倒事故防止のため撤去されたそうです。
足元を見ると山頂に空洞のような亀裂が見られ、いつか崩落するかも知れません。

 

南側の丸山-ウペペサンケ山方面。

東側の糠平湖方面。

北側の天狗岳-石狩岳方面。

西側の十勝岳-トムラウシ山-大雪山方面。

ダム湖の糠平湖をアップで撮影。 

絶景を眺めながらゆっくりと昼食後、11:50に下山開始。
他に20名程の登山者が降りていきました。

下山中も次々と10名以上の登山者が登ってきます。

天狗岳へ150mの嫌な登り返しになります。

 

天狗平に向かう頃から怪しい雲が湧いてきました。

 

13:10に天狗平を通過。雲が湧いたニペソツ山を振り返ります。
快晴の内に山頂に登れて幸運でした。

前天狗への100m程の登り返し。

13:50に前天狗を通過、ニペソツ山とお別れです。

帰路ではナキウサギの姿も鳴き声にも逢えませんでした。 

 

小天狗と下山する尾根筋が見えます。

天狗のコルに14:40に到着して休憩。

ここから雪渓から溶け出した水で泥だらけの道になりました。

 

15:10に小天狗の大岩を通過。

雲が多くなりましたが、暑さ対策になります。 

泥と笹葉でのスリップに注意しながら中斜面を降ります。 

ベテランガイドの指示で、休憩時にはストレッチして疲労と転倒事故を防止します。

小天狗の下りは緩斜面が多く時間が掛かります。

 

16:50に登山口の丸木橋に到着。
朝方の危なっかしい通過はありませんでした。

登山口で氷入りの水を持参したホテルの迎え車に乗車。
タップリと冷たい水を飲ませて頂きました。

かなりの車が路肩駐車したようで、100人位で賑わった登山日和でした。
17:30にホテルに帰着し、直ぐに温泉に浸かって汗を流します。

18:30から美味しい夕食を頂きました。

席上でニペソツ山標高年記念の登頂証明書を頂きました。
最高の天気に恵まれて、美しい山に出逢えた山旅に感謝!! 

高低差1000m、15km、12時間、38000歩の長丁場でしたが、
ベテランガイドの時間一杯に使ったスロー登山で、疲労感もなく登れました。
どうやら参加者の中にマラソンで痛めた足で無理に登った方がいたようです。


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