なんくるないさぁ~だんな と わたし と SLE と

  12歳SLE発症。ループス腎炎Ⅳ型。
早発閉経で妊活強制終了。子なし人生の幸せ模索中。

わたしの願い

2005年11月02日 | B’zとともに
再び病院の職員となって1年が経ちました。

病院には本当に色々な患者が来ます。

私と同じ病を抱えている人。
身体中に転移した癌と闘っている人。
聞いたことの無い病名を抱えている人。
そしてHIVに感染している人など・・・。

色んな患者と接していて私が悲しくなるのは
喫煙や過剰飲酒などで自らの身体を痛めつけた人や、
金銭的な理由で病院へ行けなかった人など
予防できるはずだった病の人と出会った時です。
我が身に起こっている事態に必死に抵抗していても
患者の姿からは例えようのない後悔が伝わってきます。

かつて私と同時期に入院していた同じ病気の仲間には
天国に旅立ってしまった人もいます。彼らの命はもう戻りません。
‘予防できるはずだった病’を抱えてしまった人たちに
自分の「命の重み」を感じて生きて欲しいです。

今、私は毎日、薬を飲まなくていけません。
日々、体調の変化もあります。
これからも患者として病院に通い続けることでしょう。

でも自分の足で立って歩くことができます。
自分で車を運転して好きな場所へ行くことができます。
好きな音楽を聞いて好きなだけ歌うことができます。
大好きな友達とくだらないおしゃべりをして笑うことができます。
大切な人たちと一緒に美味しいご飯を食べることができます。
「私はなんて幸せモノなんだろう」と思います。

私が元気でいることが今までお世話になった人たちへの
恩返しでもあり、最高の親孝行であると信じています。

五体満足で健康な身体を持っている人こそ
自分の身体を大切にして欲しい。
それが大切な人のためでもあると気付いて欲しい。

それが患者でもある私の切なる願いです。  2009年4月