バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

英語指導のコツ33 日本語にない表現方法3

2019-12-06 12:44:11 | 私の英語講習
日本語にない表現の方法 過去分詞 2
 前回は Have + 過去分詞で 「過去からの動作が完了した」とか「過去に
どこそこに行ったことがある」とか「どれだけ前から知っている」とかいう表
現のしかたについて話しました。

 今回も過去分詞の続きです。過去分詞は、
be 動詞+過去分詞で 「~される」という表現になるのです。
「~される」って、「ほめられる」「殺される」とか「叱られる」とか「蹴ら
れる」とかです。
 He was killed by that man.
と言えば、「彼はあの男に殺された」となります。killed boy と言えば
殺された少年」になります。分詞というのは形容詞の一種ですから happy boy や running boy 「走っている少年」と同じように人や物をくわしく表す言葉
(形容詞)になるのです。
日本語の「~される」という表現はあまりないのです。結構、あまりよく
ないことに使われる傾向があります。なんか、いやいやとか無理に何かをされ
るって感じです。
この点では英語の場合はずいぶん違うのです。
We open our shop at 9:00.
という文を目的語である our shop を強調して先に言ってしまうと、

Our shop is opened at 9:00.
となって 「店は9時に開く」となります。店のことを先に言いたいわけで
す。店(目的語)を先(主語にして)言う表現方法を「受動態」といいます。
この形が、
be 動詞+過去分詞、つまり is opened ということです。Opened は
過去分詞です。

 The stars can be seen here at night. ここで星は夜見える。
 助動詞のあとは原形不定詞がくることを押さえておいてくださいよ。
can とか will とか may, could, would, might は「味つけ助動詞」です。
そのあとは原形不定詞(動詞の原形)がきます。
ですから
The stars are seen here at night. に味付けで can をいれると are
が動詞の原形になります。Is, am, are の原形は be です。

 He will be taken here. 彼はここに連れてこられるだろう。
 誰に連れて来られるのかはっきり言いたかったら、 by her などと言えばいいのです。繰り返し言うけど、この場合は連れていく彼女のほうより、連れ
てこられる「彼」のほうに意味の重心があります。
受動態というのはおもしろいね。英語圏の人々の物の考え方と日本語の
物の考え方がまるで違うよね。英語は主体によって不定詞(動詞)を変化
させるというきちんとしたルールになっている。日本語は縁起の悪いような
ことに「される」を使う。「店は9時に開く」なんて店が生き物みたいだね。


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