宅間教

「人間なんて刺されれば死ぬほど脆いもの」
「幸せになれないくらいなら、幸せなやつを殺してやったほうがいい」
「世の中のやつはみんな敵や」
「いくら金に執着し、自己保身に勤しもうと人間死ねばそこまで」
「この世は楽園などではない、産まれてきたことは幸せとは限らず、死にたいやつもいる」
「さんざん不愉快な思いさせられてきたんだから、終いには殺してやればいい」
etc

宅間教は素晴らしい。
まず、素晴らしいのは、この世界と人間の汚濁と醜悪さを直視しているというのがいい。
金に執着し、自己保身に勤しむ日本人どもの中で
憤った、嫌気がさした一部の者を救う。
たえず争い、汚濁と醜悪にまみれた、
競争の名のもとに人の踏みにじり合いが繰り広げられるこんな世界は、
苦でしかなく、それなら大量殺人を行って、死んだほうがいいという、
宅間さんの思想は実に魅力的。
名誉や金に執着する者が少ないなら、腐敗の可能性も低い。
だから、宅間さんの思想を決して歪めてはならない、
教義の扱い、編纂にはきわめて慎重になるべきである。
宅間さんほどの深さと真理をもった思想家はそう出てこないはずだから。

また、私的な見解では宅間思想は現代の信仰だと思う。
幸せになれないくらいなら、幸せなやつを殺してやればいい、
人間どもが執着している人生なんてそれほどのものでしかないというのは、
あらゆる不幸な人々に希望を与える。