日産九州の惨状

俺、日産九州だけど、
今回の派遣首切りには同情するよ。

まず、日産の決算報告にあるとおり、０７年度新車販売台数は前年比８％増の３７７万台、
株主への配当１株２０円。
０８年度は３９０万代の新車販売台数が見込まれており、減産体制ではない。
組み立てやプレス、溶接部門は労働条件が厳しいので、派遣に依存しており、
それらの部署の従業員の３割～４割が派遣。
これら派遣の定着率が悪い事で、品質低下は避けられず、基幹率の維持が課題となっている。
そこで昨年12月18日に生産人事部から正社員登用制度が展開され、
「日産での在籍が一年以上の派遣社員を各工場毎年10人以下採用する事で派遣社員の安定的な確保を目指す」
と通達、08年04月より実施されると決まった。
この制度をエサにして、日産は派遣を集め、定着率は例年よりも向上した。
そして昨年から勤務している派遣の契約更新が（契約は半年単位が大半なので）、大半の契約更新が今年６月、７月に行われた。
派遣期間は来年１月の者がほとんど。
しかし、日産九州は７月22日～28日に各派遣会社に解雇予定者の氏名のリストを通知。
「８月22日で契約終了、ただし、お盆休みの前後は繁忙期なので、出勤するように」
まず、派遣契約期間内での日産九州の都合による通告であるから、法的にこれは解雇だろう。
そして、解雇の一ヶ月前に本人に通知する義務も守られていない。

で、我々日産九州の社員は夏休みの前から有休を使い、海外旅行やバカンスを楽しみ、
派遣には有休申請を受理せずお盆前後は目一杯働かす。
組の飲み会や積み立て金を派遣に払わせ、社員の負担を軽くし、
仕事に必要な安全靴以外にも、カッターやヤスリやゴム手袋や防塵マスク等は派遣は自腹、正社員は会社から支給、
ゴミの分別や省エネ対策で自画自賛しながら工場廃液はそのまま海に垂れ流す。
派遣が怒って日産を辞めるの当たり前と思うと。
そのくせ「派遣だからすぐバックレる」なんてさ。
法律や契約を守ってる派遣のほうが、違法行為や飲酒運転事故や契約違反する日産よりも人間としてはマトモの気がする。

８月解雇を言われ「お盆前に就職活動しないと食えないから」と言って、月末に辞めた派遣のセリフが印象的。
「俺ら、あんたらと違ってやましい事ないから」