俺は今でこそ、まともな職に就いているが、宅間の事件が起きた時は、
就職活動に何連敗もし、安い警備員のバイトで食いつなぐ日々だった。
女にも逃げられ、どん底の一人暮らしをしていた。
そんな時、この事件を知り、卑しくも胸がすっとする部分が少しあったのが本音
だ。卑しいことはわかってる。最低な感覚だということもわかっている。勿論、
他人にそんなことを言ったりもしない。
今は心の底から宅間を否定している。
しかし、自分がどん底の時はそうは思えなかった。情けないがそれは事実だ。
格差社会が広がれば、俺があの時感じた感覚を持つ人間が増えるのでは
ないかと懸念する。
就職活動に何連敗もし、安い警備員のバイトで食いつなぐ日々だった。
女にも逃げられ、どん底の一人暮らしをしていた。
そんな時、この事件を知り、卑しくも胸がすっとする部分が少しあったのが本音
だ。卑しいことはわかってる。最低な感覚だということもわかっている。勿論、
他人にそんなことを言ったりもしない。
今は心の底から宅間を否定している。
しかし、自分がどん底の時はそうは思えなかった。情けないがそれは事実だ。
格差社会が広がれば、俺があの時感じた感覚を持つ人間が増えるのでは
ないかと懸念する。