猛烈な暑さの後はぐずついた天気が続いている今年の夏である。散歩道ではクリ、上徳山ではユズの実が大きくなりつつある。

はっきりとしたイガクリになったクリの実

形がはっきりと分かるようになったユズの実
11日には夏鳥の様子を見に樹木公園に行った。ヤブカンゾウの花が咲いていると思って近づくと、アカショウビンの鳴き声が聞こえ、鮮やかな赤色の鳥影が目の前を飛んだ。

ヤブカンゾウ
あ!アカショウビンだと思った時すでに遅く、撮りそこなった。残念!と思っていると、サンコウチョウの鳴き声がしたが今度は声だけで姿は全く見えなかった。
気を取り直して林の中を歩き始めた時、黒い動くものに気付いた。ジャコウアゲハのメスである。羽化したてのようで、ゆっくりと飛んでいた。



草むらのジャコウアゲハ、メス
辺りを改めて見るとかなりの数がいた。メスだけでなくオスもいた。



ジャコウアゲハ、オス
まだ成熟していないのであろう、オスとメスが出会ってもお互いを避けるように見えた。
石川ではジャコウアゲハの夏の羽化は7月後半から8月上旬にかけてであるのが普通であるが、今年は暑さのせいで羽化が早まったのかもしれない。これだけの数を1か所で見たのは初めてであった。
クロツグミ、イカルやカワラヒワの若鳥も元気に育っていた。



クロツグミの若鳥


イカルの若鳥


カワラヒワの若鳥
耳を澄ますと、声高に囀っている成鳥のクロツグミは少数で多くは地鳴きであることが分かった。


声高に鳴くクロツグミ
地鳴きしているのは若鳥のようである。