11日から13日の間は今冬シーズン初めての晴れで気温も上がって、4月頃のような陽気になった。前回の柴山潟に加えて今回は邑知潟と河北潟を中心に訪れてみた。
邑知潟はコハクチョウが大量に越冬することで有名で今回の訪問でも水辺には多くのコハクチョウが寛いでいた。



邑知潟で寛ぐコハクチョウ
一方、田で餌を食べるのに一心不乱のコハクチョウもいた。餌を食べている100羽近くのコハクチョウの群れの中に黒っぽい大きな鳥がいるのに気付いた。


コハクチョウの群に混ざるナベヅル
ナベヅルのようである。



コハクチョウの群の中の1羽のナベヅル
1羽だけコハクチョウの群れに混ざってコハクチョウの間を通り抜け悠々と餌を探していた。コハクチョウを気にするでもなく堂々としていた。
邑知潟を後に河北潟に向かった。河北潟ではカイツブリ、コガモ、ミコアイサ、トモエガモ等が見られたが期待したホオジロガモはいなかった。

カイツブリ

コガモ

ミコアイサ

トモエガモ、メス
金沢市との境界付近まで帰って来た時、水を張った田にコハクチョウが見えた。

田のコハクチョウ
よく見ると、1羽の首に発信器がつけられていた。


コハクチョウにつけられた発信器
何の目的でつけられたのかは分からないが飛行経路の調査なのかもしれない。周りを見回すと近くに2羽のツルがいるのに気が付いた。


マナヅルとナベヅル

マナヅル
ナベヅルとマナヅルである。ナベヅルは邑知潟では1羽であったし、場所がかなり離れているので別の1羽だと思われた。この日は計2羽のナベヅルと1羽のマナヅルを確認したことになった。
17日には氷見に行く予定があり河北潟から邑知潟を経由したところ、それぞれ1羽を確認した。

17日の河北潟のナベヅル

17日の邑知潟のナベヅル
話は遡るが昨年は柴山潟干拓地で22羽のナベヅルを確認した。

昨年の柴山潟のナベヅル
今年は鳥インフルエンザの影響で鹿児島県出水市へのナベヅルの飛来数が少ないと聞く。出水には余りにも集中度が高いので心配していたが、ナベヅルやマナヅルも危険を感じて分散しているのかもしれない。これを機会に石川にも多くが渡来することを望みたい。