Rio's Photo Album "千景万色"

EOS 5D MarkIIとEOS 40Dを旅の道連れにして、訪れた場所の風景写真集です。

京都洛中/東寺#5(観智院)

2007-02-24 |  京都洛中
(写真:京都洛中/東寺観智院の五大の庭<京都市南区>)

2月の三連休の最終日、2/12(月)に京都を歩きました。
前回(記事はこちら、東寺#1#2#3#4)に引き続き、東寺(教王護国寺)を紹介します。今回は、観智院を周ります。
この1月15日~3月18日(日)の期間に第41回京の冬の旅(公式サイトは、こちら)として、東寺では五重塔、観智院、小子房の三箇所の非公開文化財を特別公開している。

トップの写真は、客殿から五大の庭(客殿前の庭園)を望んだもの。
# EOS kiss DX/SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO
(今回の写真はすべてこの組合せです。)


<<観智院>>
東寺の塔頭の一つで、境内の北に位置する。
また、東寺一山の観学院である。

<<五大の庭>>
五大の庭は、弘法大師が唐から帰国の際に守護の海神に護られ無事に帰国される姿を弘法大師行状絵巻に因んで作庭された枯山水庭園である。
写真中央やや右上に見える石組みが弘法大師がお乗りになった遣唐船である。写真ほぼ中央部は波紋を表し、海難を鎮めるために弘法大師が海が独鈷杵(仏教の法具のひとつ)を投げ入れた様を表す。すると、竜神(遣唐船の右隣の石組み)・神亀(波紋の上方の石組み)・鯱(写真左手前の石組み)が現れ弘法大師を守護して無事に日本国へ帰還することができたことを表現する構成である。

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観智院。
正面から望む。


観智院。
北大門・蓮池の前から望む。




五大の庭。
ストーリーは上述した通りであるが、庭園の右側築山が唐の長安・越州を表し、庭園の左側築山が日本国を表し、遣唐船は右から左へと向かっている(日本帰国を目指している)。
本庭園は奥が深いですね。


五大の庭。
遣唐船(左側の石組み)と竜神(右側の石組み)。
竜神は口に宝珠を咥えている。芸が細かいですね。


五大の石。
五大の庭の左側築山(日本国を表す)に、五つの石が安置されている。これは五大虚空蔵菩薩像を表したものである。


客殿の縁側。

<<客殿>>
国宝。
客殿は、慶長10年(1605)年に北政所(きたのまんどころ・ねね)の寄進により再建されたもので、入母屋造、軒唐破風を付けた桃山時代書院造の一典型である。
上座の間には床と違い棚があり宮本武蔵の筆と伝わる水墨画「鷲の図」がある。宮本武蔵が吉岡一門との決闘後にここ観智院に身を隠していた際に描かれた。また、床の間には刀隠し(床の間の板が一枚跳ね上がり、その下に刀を隠すスペースがある)がある。

ここで写真の客殿の縁側について、わざと隙間を空けて板張りされている。これは、縁側の下に間者が隠れることができないようにした工夫だとか。






中庭にも枯山水庭園が作られている。




楓泉観(茶室)から望む庭園。

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<<京都>>洛中。

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