金沢21世紀美術館――。
私は芸術の類にはとんと疎く、基本的に美術館には行きません。
ましてや旅行に行ってわざわざ美術館に行くということはほぼないでしょう。
私にとっての希少なる例外がこの金沢21世紀美術館でした。
ここに来るきっかけというのが、初めて金沢を訪れる際、読みに読み込んだ「るるぶ」やら「まっぷる」やらでした。
美術館で見開き全部を使って紹介するのであるからには、外すことのできないところなのだろう。
そう思い、ここをコースに組み込んだのでした。
そして1年9か月ぶりの再訪――。
この美術館は、外から見るとガラス張りの円形になっていて、美術館そのものがひとつの作品となっているかのようです。
そして中は、無料のゾーン、有料のゾーンと特別展ゾーンに分かれています。
有料ゾーンに立ち入るには300円、特別展ゾーンへはさらに特別料金を支払うこととなります。
まずは無料のゾーンを見て回ります。
「雲を測る男」(ヤン=ファーブル)
作品のモチーフは、独房に収監された中で鳥類学者になった実在の囚人です。
しかし刑務官はその囚人に対して、鳥を観察することを禁じてしまいます。
「雲でも測って暮らすさ」 その囚人はつぶやいたといいます。
この作品は屋外に展示されていて、無料ゾーンの屋内から見ることができます。
この日はあいにくの曇天、とても雲を測る日ではなさそうでした。
「緑の橋」(パトリック=ブラン)
この作品も屋外展示、「雲を測る男」の足元にあります。
黒い大きな円を描き、室内の照明を暗くして「無」を表現した作品など、ありとあらゆる方法を用いて表現をなす作品が展示されています。
大半の作品は、学芸員女史がつきっきりで監視をしているので、撮影はできません。
「スイミングプール」(レアンドロ=エルリッヒ)
金沢21世紀美術館を代表する作品です。
プールの下から上を見たらどうなるか!?を体験できる作品です。
普段は水上から湖底をのぞく人が大勢いるのですが、この日はあいにくの悪天候。
中庭にあるプールに近寄る人は全くおらず、監視役の学芸員女史すらいません。
300円払って、プールの湖底に来ました。
湖底は有料ゾーンにあります。
予想どおり、下から見上げても誰もいないので、作品の面白味が激減です・・・(^_^;)
この美術館は、建物の外にも作品が置かれています。
「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」(フローリアン=クラール)
外の芝生から生えているラッパは、つながっているとかいないとか。
「カラー・アクティヴィティ・ハウス」(オラファー=エリアソン)
赤・青・黄の3色が、いろんな色を織りなします。
これも晴れた日のほうが映える作品ですね。
他の作品は撮影禁止のため、学芸員がビタっと張り付いていたため、撮れず。
(今回の画は、撮影禁止じゃないやつらだけど、ブログに載せてだいじょうぶかなぁ?)
そして美術館の敷地には、なぜか松濤庵という茶室があります。
江戸時代末期の前田家の隠居所に造られ、昭和初期に整備されました。
1979年(昭和54年)に金沢に移築され、現在に至ります。
やっぱ俺には、小難しいアートよりも
こういう茶室の方が性に合うねぇ~
茶室を出ると、あたりはだいぶ暗くなり始めていました。
このあとは、バスに乗って金沢の繁華街・片町に行って食事をしようと思いました。
が、「餃子の王将」を見つけた途端、反射するように入店。
そしてガッツリ食べてしまいます。
それでもなんとかがんばって歩きましたが、片町の隣にある香林坊で「スタバ」(KORINBO109店)を見かけ、これまた吸い込まれるように入店。
冬なのにアイスモカを飲みながら休憩しました。
一服した後、みたびバスに乗って金沢駅東口にたどり着き、そしてホテルへと戻りました。
金沢でもう1泊!
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