この世に生きる人間の 小ささ 弱さ
体も そして心も
厳冬の寒さの中に 薄着で一晩いれば 恐らく凍死する
このように人間は 弱いもの
そして どうにもならない心の 小ささ 弱さ
小さなことに 悩み 苦しみ 恐れ おののく
とても 映画のヒーローのように 強くは生きられない
どんなに 取り繕ったところで
この世に生きる人間とは 本来 こういうものではないか
そう思い ただ愚直に生きる
泣きながらも 汚れながらも
泥臭く 恰好悪く
あるがままに どうしようもなく
それでも こうして生きている命の先に
一条の光があると信じ ただ愚直に生きる
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己一人の 幸福を求め 救いを求め
人生の山を 登る
高みを目指して
人がこの世に生きるとは こういうことなのか
世界に７０億人もの人々が 暮らす中で
己一人の 幸福を求めて
人と人が 心を通わせる
そして 人々と共に歌を歌う
野に 花々が咲くように
光が 遍く世を照らすように
大いなる自然の 摂理の中に
こういうことのために 人はこの世に生きるのではないか
こうして生きている私の命が 素直にそう思う
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太陽の光が 当たると
よく動く 小さなおもちゃ
それは 太陽のエネルギー
そして 命のエネルギー
太陽が 天に輝く限り
大気の中に 遍く満ちる
それは大いなる 太陽の恵み
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渡辺歌子が 「カルーソ」を歌う
お前を愛した 死ぬほどに愛した と
その歌声が 我が心臓を射貫く
愛という言葉が 深く心に沁みる
渡辺歌子の 歌声によって
愛という言葉を 手に入れる
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人は 偉いもの
そう思っている ところから
生まれるもの
しかし その土台は 脆弱で
やがては 崩れ落ちるだろう
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頭というもの
それはかえって 人類の未来に
暗雲を もたらすのではないか
光から 離れて
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新型コロナウイルスが 世界に蔓延する
どんなに 扉を閉ざそうとも
良くも悪しくも
世界はひとつであると 実感する
この地球に 共に生きる
人類の運命は ひとつであると
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自然の中の 命あるものの 美しさ
花の 美しさ
木々の緑の 美しさ
そして 空の青の 美しさ
それは 大いなる自然の 大いなる力
それは 命あるものの すべてに働く力
そしてそれは 人間にも働く力
心にも 体にも
美しさへの 大いなる力となって
心を 素直に開けば
大いなる自然の 大いなる力が
あたりに満ちているのを 感じる
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図書館から 志ん生のCDを 借りて来る
ひさびさに 心から笑う
それは 現代のお笑い芸人にはない 本物の笑い
志ん生の声は 血の通った人間の声
それは 泣いたり笑ったりしながら そこらの町中に住んでいる
いかにも人間臭い おやじの声
その声が芸によって さらに磨かれ
我々の 笑いのつぼを刺激する
これこそが 落語というものであると合点する
これだったら 木戸銭を払ってでも 聞きたいと思う
そしてこれが 文化というものであると 確かに思う
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人間一個の 存在は
そんなに 大したものではないけれど
その人間を 救ってくれるもの
それは 無宗教の者にとって 神であるはずもなく
それは 人々と 手を取り合い
心から 笑い合うこと
それですべてが 救われる
無宗教の私が 確かにそう思う
こうして生きている命が 何よりも確かに
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