心のままに

おもいを言葉に

地球上の

2022-02-27 09:07:44 | 日記

 

  地球上の限られた大地に ひとつの民族が住む

  そしてその大地は いつかその民族の領土となる

  大地に刻まれた 民族の歴史と共に

  こんな風に地球上のすべての大地が それぞれの民族によって占有される

  他の民族の侵入を拒みながらも 

  互いに信頼することなく

  人類の長い歴史において 悲惨な侵略が繰り替えされてきたために

  そして領土を守るために武器を持ち さらに強力な武器を持つための競争を繰り返す

  互いに信頼することなく

  しかし今や 世界に80億人もの人々が暮らす

  その多くの人々が国境を越え じわじわと世界中に拡散していく

  自然の成り行きとして

  それでも我々の心は 民族と民族の対立から ぬけ出せずにいる

  アメリカにおける黒人が 人種差別から少しずつぬけ出しながらも

  今なお 迫害を受けているように

  そして今 ロシアがウクライナに侵攻をはじめた

  人間にとって人類にとって 愚かしく ただ愚かしく

 

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  人それぞれの 口から

  世を渡っていくための 言葉がとび交う

  それが乾燥した言葉となって 頭の中を通り過ぎていく

  

  時々心の深くから わき出る言葉に出会う

  その言葉が 心の戸をたたく

  人間の顔をして その相手と向かい合う

 

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赤子を抱けば

2022-02-18 20:12:51 | 日記

 

  赤子を抱けば

  あたたかな血の流れる

  小さな命の重みを 感じる

  その赤子にそそがれる

  母親の限りない愛情

  人は誰もが この世に

  こうして生まれてきた

  祈りと 願いの中に

  光の中に

 

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  吹き流しのように

  腹の中に 何のひっかかりもなく

  風をいっぱいにはらみ

  風の中に泳ぐ

  風が吹き抜けるままに

  そんな心を持ちたいと

  望むべくもなく 生きている

 

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  人々を掻き分けながら

  人生を生きる

  己の欲望を 満たすために

  世界に 80億人もの人々がいる中で

 

  人々と共に 人生を生きる

  人々と喜びを 悲しみを

  分かち合いながら

  世界の 80億人の人々と共に

 

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  空の青は どこに通じているのだろう

  我々を どこに導いてくれるのだろう

 

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  コロナ禍の中

  世界中が マスクをする

  予防のために

  蔓延防止のために

  命の大切さを おもいながら

  人類の 未来のためにも

  世界が ひとつになって

 

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赤子が

2022-02-14 14:05:22 | 日記

 

  赤子が この世に生まれる

  光の中に 冬の寒さの中に

  安らかな寝顔 小さな手足

  新雪の朝の光の中に

  すべてが輝いて見える

  赤子の未来を 祝福するかのように

 

  見開いた目が不安そうに 虚空を見つめる

  これから始まる遥かなる人生に 訪れるであろう

  人間としての悩みと苦しみ そして悲しみ

  それらを 感じているかのように

  不安そうに 虚空を見つめる

 

  そんな赤子の 心の平安と幸福を祈る

  何があろうと 燦燦と降りそそぐ

  光の中に生きてほしいと

  そんな人生を送ってほしいと

  ただただ 天に向かって祈る

 

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医院の

2022-02-06 14:48:32 | 日記

 

  医院の待合室の 本棚に

  たくさんの本が 並んでいる

  小説に エッセーに ノンフィクション

  何百冊も

  これだけの本の中に 詩の本は 

  一冊も見当たらない

  現代人にとって 詩とは何だろう

  あってもなくても いいものだろうか

  詩とは 本物の詩とは

  こうして 生きて動いている心臓に 

  語りかけるもの

  我々の魂に 必要なもの

  そういう詩が 現代社会のどこにも 

  見当たらない

  悲しいけれども

 

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  あなたの 手を取れば

  あなたの手のぬくもりを 感じる

  あなたの心のあたたかさを 感じる

  寒さにふるえる我が心が あたたまる

 

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  強がって生きても しかたがない

  人は 弱いもの

  精神的にも 肉体的にも

  大自然の前に

  大いなるものの前に

  そう自覚して 謙虚に生きていく

  それが一番いいことに 違いない

 

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庭の

2022-02-01 23:27:15 | 日記

 

  庭の テーブルの上に

  壺がひとつ 置いてある

  叩けば鳴る 壺が

  寒さの中に 暑さの中に

  素直に 正直に

  風の音を 聞きながら

  雨の音を 聞きながら

  自然の中に 

  あるがままに あるばかり

  その壺の姿が 我が心の中に

  一幅の絵となって

  確かに 生きている

 

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  柴田トヨという 詩人がいた

  九十歳を過ぎて 詩作をはじめ

  百一歳まで 生きた人

  この人の詩に 心惹かれる

  心のままに 魂のままに

  何の飾りもない 普段着のままの言葉

  賢しらな作為のない 言葉

  その言葉が 自ずから詩になる

  我々に 詩というものの

  本来の姿を 教えてくれる

  

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