心のままに

おもいを言葉に

ふるさとの山が

2021-12-31 09:55:30 | 日記

 

  ふるさとの山が 雪をかぶる

  遠くから 山の全容が見える

  夏の日 登山道を登り

  頂に広がる高原を 歩きまわった

  放牧された牛が 草を食む中を

  せり出した岩の上に 腰かけ 

  はるか下界を見下ろし 時を過ごしもした

  それらが遠くに ひとつのかたまりとなって

  輝いている

  すべてを 内に含んで

  我が思い出と 共に

  ちょうど宇宙に浮かぶ この上なく美しい地球が

  すべてを 内に含み

  輝いているように

 

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  ひとつ ひとつ

  遺書を書くように

  詩を綴る

  やがては 永遠なる時間の中に

  埋もれ 消えていく

  花が 自然の中に枯れ

  やがては 土に還っていくように

 

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余分なものを

2021-12-26 23:08:20 | 日記

 

  余分なものを

  削ぎ落として 削ぎ落として

  なおそこに 残るもの

  それは こうして生きて動いている 

  心臓の鼓動と 

  そうして 我が魂と

  それだけは 何よりも確かなもの

  そう信じて 詩を綴る

 

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  地球が 太陽のまわりを一周する

  それを 一年と定める

  途切れることのない 時間の流れの中に

  節目を入れ 元日とする

  そうして新年を迎え 新年を祝う

  そのたびごとに 新たな気持ちになる

  そのたびごとに 自然さえも 神々しく見えてくる

  このように のっぺらぼうの日常生活の中に

  節目を入れることによって 

  そのたびごとに 新たな活力と希望が わいてくる

  これははるか 先人が残してくれた 大いなる知恵

  我々が人間として 心豊かに生きていくために

 

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年の暮れの

2021-12-23 09:12:19 | 日記

 

  年の暮れの 冬至の夜

  長くなだらかに続く 坂の上より 

  見わたせば

  はるか 盆地の底に 

  街の灯が ひろがる

  空には 星がまたたく

  街のそれぞれの 灯りから

  家族団欒の声が 聞こえてくる

  透明な大気の層が 街の上空をおおう

  そこから 大いなるものの沈黙の声が

  聞こえてくる

  深く 静かに 豊かに

  それが我が魂にまで 染み入る

  すべての 生きとし生けるものの中に

  慈愛に満ちて

 

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  取るに足らぬ 私が 

  人生について 悩み苦しむ

  我が人生は 他の者からみても

  つまらぬものに 思えるだろう

  それでも私は こうして生きている

  人生の先に 光を見い出そうと

  魂の救いを 求めて

  老いてなお 私は 

  人生について 悩み苦しむ

 

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人は

2021-12-18 22:36:41 | 日記

 

  人は 時の流れの中に

  とどまることなく 生きている

  心は常に 揺れ動く

  波がうねるように

  昼が来て 夜が来るように

  きょう 喜びの中にいても

  あすは 悲しみの中に沈む

  今この瞬間を 写真に収めても

  時の流れの中に やがて色あせ 

  過去の中に 埋もれていく

 

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  詩は 魂の表現方法

  その詩は 言葉によって成り立つ

  しかし その言葉によって 

  物事の真の姿が 変形していく

  あなたが たったひとこと

  心から 悲しいと言う

  そこに 何よりも信じるに足る

  詩が 生まれる

 

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  世界文学の名作

  それは 人が人として生きていくために

  避けることのできない 

  悩みと苦しみ 喜びと悲しみ 

  そして 光と闇

  そういうものに焦点をあてて 書かれている

  そして 人が人として生きていくための

  力となり 助けとなる

  夜道を照らす 外灯となって

 

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温泉街の

2021-12-14 09:40:55 | 日記

 

  温泉街の 細い道

  その道の端に 猫が一匹

  車が通り過ぎるのを 待っている

  その横をまるで 幼子がいるかのように

  車がゆっくりと 通り過ぎていく

  何事もなく

  平和な 町の中を

 

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  年の瀬の夜

  明日は 窓ガラスを拭こう

  そう決めて 次の日は 

  窓ガラスを拭くことに 専念する

  他の事を 考えることなく

  そして夜は ひび割れて痛む指先に

  軟膏をすり込む

  こうして年の瀬の一日が 暮れていく

  それが何よりも 大切なことに思えてくる

  こうして生きている 身にとって

 

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