言葉によって表現される 詩というもの
その言葉は 完全なものではない
その言葉をあやつる人もまた 完全ではない
人は 神ではないのだから
だからそこに生まれる詩も 完全なものではない
そうではあるけれど
詩は人の心によって 心の言葉によって語られる
誰にでもある 心によって
その心の言葉が 他の人の心をゆさぶるのだ
共鳴するように
そこにこそ 詩というものの存在意義がある
こうして生きている 我々にとって
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言葉によって表現される 詩というもの
その言葉は 完全なものではない
その言葉をあやつる人もまた 完全ではない
人は 神ではないのだから
だからそこに生まれる詩も 完全なものではない
そうではあるけれど
詩は人の心によって 心の言葉によって語られる
誰にでもある 心によって
その心の言葉が 他の人の心をゆさぶるのだ
共鳴するように
そこにこそ 詩というものの存在意義がある
こうして生きている 我々にとって
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こうして生きている私とは 何ものであるのか
背骨のように芯となる
変わることのない 心を持ちつづける
変わることのない 私でありつづける
しかし 老いた今
そのような心が 私が おぼろになり
母なる自然の中に ゆっくりと融和していく
私はもはや 私である必要はなく
大いなるものの中へ
永遠なるものの中へ とけこんでいく
そのように老い行く日々を 生きている
何事もなく あるがままに
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本物の 魂の歌を聴くと
胸にひびくのです
心臓のあたりに
切ないほどに
それがなぜか
ほとんど 女声の歌なのです
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この世に人として 生きている限り
心が魂が 追い求めるものがある
おそらく誰にも
そういうものを 言葉にあらわす
そこに 詩が生まれる
しかし 本当に追い求めるものは
言葉の向こうにある
言葉をこえた 向こうに
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母なる自然の中に 生きる
青い青い 空の彼方に
広々とした空間が 広がる
そこは 魂が浄化されるところ
人間社会のしがらみの中に 生きる
牢獄のように 閉ざされた空間に
そこには人間の 悲しみ 苦しみ 喜びがある
そこは 魂が成長するところ
どちらも人間にとって 魂にとって 必要なところ
この世に人間として 生きていくために
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マーチを 聴く
老いた心身に ひびく
細胞のひとつひとつに ひびく
生きる勇気が わいてくる
これぞ 音楽の力
人の心の 為せるわざ
頼もしく ただ頼もしく
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たどたどしく鼓動する
心臓を打ちたたく
しっかり動けと
迷うことなく 我が道を行けと
老いて 鼓動が止まるまで
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暗闇に あかりを求めるごとく
水中に 空気を求めるごとく
人のこころは 光を求める
人として この世に生きている限り
誰もが
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未熟な魂と 魂が争う
それぞれの未熟さを 自覚することなく
さらなる闇の中へ 落ちていく
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