牢獄のように 心をおおう壁を
一篇一篇 詩を書くことによって
削り取っていく
来る日も 来る日も
すると その壁が
少しずつ少しずつ 明るくなっていく
そんな 気がするのだ
雪のかまくらの壁を 削り取っていくように
そうすると 心の外に広がる
大いなる世界の光が かすかに見えてくる
そんな 気がするのだ
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どんなに頭によって
言葉を重ねたところで
そこに詩は生まれない
心の言葉によってのみ
そこに詩が生まれる
永遠なる
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牢獄のように 心をおおう壁を
一篇一篇 詩を書くことによって
削り取っていく
来る日も 来る日も
すると その壁が
少しずつ少しずつ 明るくなっていく
そんな 気がするのだ
雪のかまくらの壁を 削り取っていくように
そうすると 心の外に広がる
大いなる世界の光が かすかに見えてくる
そんな 気がするのだ
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どんなに頭によって
言葉を重ねたところで
そこに詩は生まれない
心の言葉によってのみ
そこに詩が生まれる
永遠なる
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現代の脳科学によると
心というものは
脳の中に 脳細胞の中にあるという
泣いたり 笑ったりする心
どこにあろうとも 心は確かにある
しかし 心というものの不思議さ
ひとつところに とどまることなく
広々と広がる外界に 飛び出して行く
レンズを通った光が スクリーンに像を結ぶように
心にとって脳とは
このレンズのようなものではないか
心は 脳に束縛されることなく
自由に 外界を飛びまわる
そこは人智の及ばない 神のみぞ知る領域
心とは こういうものに違いない
そう 確かに思うのだ
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