心のままに

おもいを言葉に

足もとに

2020-01-26 14:04:03 | 日記

 

  足もとに 草が伸びる

  時間の経過と 共に

  吹く風を 感じながら

  大いなる 時間の中に

  自然の中に

  こうして生きている 命を

  確かに 感じながら

 

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  どんなに 言葉を並べたところで

  真実に至ることはできない

  神ではないのだから

  ただ こうして生きている

  魂が共感するのなら

  それが我々にとっての 真実になる

 

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  優れた芸術作品の 後ろに

  芸術家の魂が 見える

  富士山のように 美しく

  屹然として 聳える

  その姿が

 

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夕焼け

2020-01-22 08:28:29 | 日記

 

  夕焼け  西村思音(小学五年生)

 

  山が赤色にそまってた

  明るい日がしずんでく

  ベランダに出て

  母と一緒に見てました

  太陽が動いているのを

  感じたよ

 

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  大人の賢しらな 意味ありげな詩よりも

  子供の素直な詩が 心に沁みる

  宝石のように

 

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  水を注いだ グラスの縁をこすれば

  音が聞こえる

  グラスハープとなって

 

  光の降り注ぐ 心から

  声が聞こえる

  喜びの声となって

 

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  愛してるという 言葉よりも

  言葉にならなくとも

  心から 大切に思う心

  それが深く 心に沁みる

 

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しずくが

2020-01-15 21:45:39 | 日記

 

  しずくが ひとつ 

  水面に落ちる

  ぽつんと 落ちる

  波紋が 広がる

  大きな大きな 輪になって

  どこまでも 広がっていく

 

  いのちが ひとつ 

  この世に生まれる

  喜びと共に

  波紋が 広がる

  大きな大きな 輪になって

  どこまでも 広がっていく

  生きる 証となって

 

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  こうして 生きているから

  とめどなく 心臓が脈打つから

  命の歌を 歌う

  光差す 方向に向かって

  生きている限り

 

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  我が心の外に 心がある

  この地上に この世界に

  70億もの 心が

  その ひとつひとつが 

  色彩を帯びながら

  引き合いながら 

  反発し合いながら 

  浮遊している

  しかし 魂を揺さぶるほどの 

  歌が 鳴り響けば

  どの心も 立ち止まり 

  じっと 聞き入る

 

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音のない

2020-01-05 22:01:10 | 日記

 

  音のない静寂の中に 音楽を聞くことはできない

  どんなに 思いをめぐらそうと

  そこに音がなければ 音楽を聞くことはできない

  音楽は 実際に楽器を鳴らすことによって 生まれるもの

  様々な楽器の重奏が オーケストラが 豊かな色彩となり

  それが 空気を震わせ 魂を震わせる

  それは こうして生きている命の五感によって 感じる喜び

  それが 魂を豊かに 育んでくれる

  これこそが 生きるということ

  生きている命の五感が 魂に 豊かに働きかけることこそが

 

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しんしんと冷える

2020-01-01 00:15:32 | 日記

 

  しんしんと冷える 冬の深夜

  満天の星が 凍りつく

  家々の灯りは 消え

  屋根は 黒いシルエットになり

  人々は 深く 静かに眠る

 

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  祖父母 父母 妹が 墓に眠る

  彼らがこの世に生きた 痕跡が消えていく

  親しい人々の 記憶の中にも

  しかし 我が心の中に 生き続ける

  生きている限り

  彼らがこの世に生きた 証のためにも

 

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  あなたが 心から流す涙が 

  人間であることに

  人間として 生きていくことに

  希望を 与えてくれるのです

 

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  社会の浮ついた あやふやなものの上に ではなく

  泥くさくとも 確かなものの上に 足を置く

  正直に あるがままに

  そして その上で 詩をつくる

 

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