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太古の地球にメタン・・・

2006-03-24 | 存在と事象のこと
細菌が作った最古のメタン 豪の35億年前地層で発見
2006年 3月23日 KYODO NEWS

 東京工業大地球史研究センターの上野雄一郎助手(地球科学)らの研究チームが、オーストラリア西部の約35億年前の地層中の岩石に、細菌がつくったとみられるメタンが含まれているのを発見、23日付英科学誌ネイチャーに発表した。
「メタン生成菌の存在を示す最古の直接的な証拠だ」としている。
メタンは二酸化炭素よりはるかに強い温室効果を持つガス。太陽が今より暗かった太古代(25億年前より昔)には、大量のメタンによる温室効果が気候に大きな影響を与えていたと考えられているが、メタンを生み出す菌が地球上にいつ現れたかは詳しく分かっていなかった。
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35億年前の地球に生命体?従来より7億年さかのぼる
2006年 3月23日 YOMIURI ON LINE

 最も古い生命体とされるメタン生成菌が約35億年前に存在していたことを示す証拠を、東京工業大学の上野雄一郎助手(地球科学)らが発見した。
 これまでの証拠より約7億年古い。
 メタンガスは、二酸化炭素の約20倍の温暖化効果があり、太古代(25億年以前)に地球の寒冷な気候を緩和し生物が暮らしやすい環境を作ることに貢献していたと考えられる。
 23日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
 上野助手らは、西オーストラリア・ピルバラの約35億年前の古い地層で、石英に閉じ込められていた気泡の中に生物が作ったメタンがあることを突き止めた。
 この石英は、熱水が岩盤を上昇し海底に達した時に溶けていた成分が結晶化してできた。炭素には原子量が12と13の2種類があり、生物は軽い12を取り込みやすいため、炭素と水素でできているメタンの炭素を調べると生物が作ったものかどうかがわかる。メタンは海底の熱水中の菌が作ったらしい。
 生命の最も古い痕跡は約38億年前のグリーンランドの堆積(たいせき)岩のものだが、どのような生物が作ったのかわかっていない。上野助手は「昔の地球がどのような気候だったのか考える手がかりになる」と話している。
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メタンつくる微生物、35億年前にも存在?
2006年 3月23日 ASAHI.COM

 35億年前にメタンをつくる微生物が存在したらしいことを東京工業大の上野雄一郎助手らが突き止め、23日、英科学誌ネイチャーに発表した。これまで考えられていた約28億年前という説を大幅にさかのぼった。メタンは強力な温室効果をもち、46億年の地球の歴史の初期から生物が環境に影響を与えてきた可能性が示された。
 上野さんらは、オーストラリア西部の35億年前の岩石中にとりこまれた泡を解析し、水や二酸化炭素のほか、微量なメタンを見つけた。メタンに含まれる炭素を分析した結果、これは生物がつくったものだとわかった。
 炭素には、質量が異なる2種類があり、噴火などでもたらされたメタンと、生物の活動によってできたものでは、2種類の比が異なっている。
 地球生命の誕生は約38億年前とされるが、初期の生物がどのような活動をしていたのかはほとんどわかっていなかった。初期の微生物が大気と気候に与える影響をさらに解明していきたいと上野さんは話している。
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読売の記事が一番わかりやすいね。
炭素の同位体であるC12とC13の比率で生物由来か否か調べるんだね。

ついでに言えば炭素の同位体には、他にC14がある。
歴史時代の年代測定なんかにも使うのはこっち。

しかし古いんだね、メタン生成菌。
今も沼とかにいるでしょ。

メタンってば天然ガスの主成分だったような。
岩石中の泡から調べるなんて、面白いね。


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