10年なんてあっという間ですよね。
笑って話せる10年がよかったな。
アユと凛の事もサラッと話せる事もあるけど
話した後はなんだか悲しくて虚しい。
笑って話してしまう事もあるけど
その後は重くて虚しい…
幸せいっぱいの話は
フワッと飛んでいきそうなくらい軽いのに
アユと凛の話しは軽い感じじゃない。
たからか時々、幸せいっぱいの話しをする人が羨ましく思える。
その幸せは「幸せじゃない時がくるよ」と心の中でつぶやいてしまう。
人の人生は決まってる
ってスピリチュアルな話もあるけど
私はそんな事は信じない。
アユと凛はもっと生きるはずだったし
もっと楽しく過ごすはずだった。
あの地震のあの津波のせいだ。
たった1日のあの日のせいで
アユと凛は今いない。
この10年
幸せだと思った事がなく過ごした。
楽しい事も
幸せな出来事もあったけど
その中でいつもいつも
アユと凛が足りない。
楽しい事が有れば
その後で必ず悲しくなるし
幸せな出来事があれば
虚しさで心が重くなる。
それは消える事がない……