藤原一門の墓所-藤原氏塋域・宇治陵-

2013-08-10 12:58:08 | 歴史あるトコ-京都

京都府宇治市木幡。

ここには「宇治陵」という摩訶不思議な陵墓が存在します。

 

地図で探せば、あっちも宇治陵、こっちも宇治陵・・・・

 

明治10(1877)年、宮内庁は藤原氏出身の妃の墳墓として、

17陵3墓を「木幡陵」としましたが、後に宇治陵と改めらました。

現在の宇治陵は南北約1.8km、東西約0.9km、総面積89,332㎡。

木幡古墳郡、そして時代的に全く合わない前方後円墳がある宇治古墳群など、

大小320基からなる古墳が含まれています。

その中には皇族以外の藤原北家(基経から頼通まで)の墳墓も17ヶ所も入っていて、

まぁ、ぶっちゃけ・・・・


どこに誰が被葬されているのか分からないんです。


なので1号~37号墳という番号をつけて管理。その1号墳が17陵の総拝所です。

被葬者は皇后温子(宇多天皇中宮)、皇后穏子(醍醐天皇皇后)、皇后安子(村上天皇皇后)、

皇后遵子(円融天皇皇后)、皇后媓子(円融天皇皇后)、贈皇太后懐子(花山天皇御母)、

尊称皇太后詮子(一条天皇御母)、皇后彰子(一条天皇皇后)、贈皇太后超子(三条天皇御母)、

皇后媙子(三条天皇皇后)、皇后妍子(三条天皇皇后)、皇后威子(後一条天皇皇后)、

贈皇太后嬉子(後冷泉天皇御母)、皇后寛子(後冷泉天皇皇后)、皇后歓子(後冷泉天皇皇后)、

贈皇太后茂子(白河天皇御母)、贈皇太后苡子(鳥羽天皇御母)

そして、敦実親王墓(宇多天皇皇子)、敦道親王墓(冷泉天皇皇子)、准后藤原生子墓(朱雀天皇女御)

同域内にあるそうです。


そして藤原氏塋域の碑。

閑院贈太政大臣冬嗣、昭宣公関白基経、

本院贈太政大臣時平、法興院摂政兼家、

南院関白道隆、法成寺関白道長、

宇治関白頼通、後宇治関白師實



ここは鎌足の子・定恵上人が仏堂を建立。

観音寺と号し、没後のこの地に葬られたという所以から、

基経が藤原一族の埋骨所として、整備した地です。

 

 

道長や、源氏物語の作者・紫式部の主・彰子など、

すごく興味のわく塋域です。

全部、回ってみたい!


けど・・・???になりまくり、1号墳の総拝所しか行けてません・・・・




一度、行ってみて

京都府宇治市木幡  宇治陵



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