「うたかた／サンクチュアリ」「N.P」

最近よしもとばななづいてる私。
でも今まで読んだ数冊では、だいたいどれも同じようなパターンだな、という印象でした。
まだまだたくさん未読本があるので、一応全部読んでみようと思いますが。
「死」をテーマにしてるのが多い（というかほとんどそう）けれど、それはよしもと氏の永遠のテーマだとか。タイトルに書いてる「うたかた／サンクチュアリ」「N.P」もしかり。
まあ、人間が必ず向かい合わなければならないテーマではあります。
結局「死」って死んでいく本人にとってよりも、まわりにいる人間、すなわち人の「死」そのものを生きて受けとめなければならない者にとっての方が、偉大な問題なんですね。
それを乗り越えようと人間はもがき苦しんで、強くなる。
氏の作品はそれをひしひしと語っていると思います。

今読みかけているのは「とかげ」。
その中にある「新婚さん」はちょっとこのテーマから離れていて、「あれ？」という印象、笑。
逆に「生」の中でもがいている人間を描いていて、どっちにしても人間は生きるのに必死なのね、と当たり前のことを感じました。(^^ゞ