電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

アコースティック・ギターのためのエフェクター ~ピックアップ篇 -1- ~

2011-07-31 13:25:41 | ピックアップ
アコースティック・ギターの音を録音または拡大しようとするときに必要なのがピックアップです.

ピックアップとはそもそも「拾い上げる」という意味ですが,

音楽業界では物理的な弦の振動を,電気的な信号に変換するモノをさします.


その昔はマイクしかなかった時代もありましたが,

今ではエレキギターに代表されるマグネティック・ピックアップ.

マグネティック・ピックアップは永久磁石の作る磁界のなかで磁性体が振動することにより,

それまでの定常的な磁界が乱されることによって生じる微弱な起電力を拾い上げるモノです.

構造としては,ダイナミック・マイクと同様です.


やがて,異なる2種の金属間でその相対位置の時間的変化によって起電力を発するピエゾ素子が発見・開発され,

それがピックアップに応用されるようになりました.


コンタクト・ピックアップと呼ばれ,

磁性体ではないナイロン弦の楽器にも表板の振動を拾うことで

ピックアップとして利用されるようになりました.

Ovationに代表されるアンダーサドル・ピックアップは,弦の振動をサドルの下で直に拾い上げることができ,

比較的雑音に強い側面を持つ代わりに,ダイナミックレンジの広いサドル下では

どうしても歪みがちになってしまう弱点も持ち合わせていました.

もう少し中間媒体を増やして音にまろやかさを付けようとしたのが,

表板裏側に貼り付ける事により,弦の振動に表板の減衰を付加したモノが,

フィンガー・ピッカーの間で主流のコンタクト・ピックアップです.



それぞれのピックアップをギターにインストールすることで,

それまでスタンドに立てられていたマイクとの距離に気を使いながら演奏していたスタイルとは異なり,

スタジオではプレイに集中しやすくなり,ステージではパフォーマンスも可能になりました.

それでも録音時には,数本のマイクをスタジオにセットし,

より生音らしさを拾い上げようとするエンジニアが主流で,数多くいます.


人間の耳は発音体からの振動が空気を介して鼓膜を振動させます.

ダイナミック・マイクは耳の構造に最も近いかもしれません.


先ほど「数本のマイクを…」と申し上げましたが,ここが録音の要で,

 弦直接の振動

 楽器が共鳴する振動

 会場の共鳴・反射する振動

それぞれをうまくミックスする事が肝心です.


それを簡単に効果的に実現したのが,マグネティック+コンタクトだと思います.

私は現在,「新岡ギター教室」の勧める「NEO-D+Nico-Pin」を使っていますが,

高価なブランド品の必要性を全く感じません.

…というよりも,それらにも優るとも劣らない一品だと感じています.

最近では新岡さんもマグネティック・ピックアップのアクティブ化を推奨し,

マグネティック・ピックアップのS/N比の低さを極力無くそうと「レア・アース ハムバッキング」を推していますが,

現在5本の指に入るくらいのクオリティです.
(コスト/パフォーマンス比ではトップか!?)

私も「ニコ・アース ブレンド」を導入予定です.

~つづく~

Tommy Emmanuel's SET

2011-07-14 21:18:51 | ライブ
The basic mono system contains:

1 x Rack Case (4 space)
2 x Alesis Midiverb II's (1 is a spare)
1 x Korg DTR-2000 Digital Tuner
1 x Audiotec DI-Four (4 channel DI unit)
1 x AER Compact 60 amp
1 x 220/240 volt to 110/115 volt step down transformer

** Cables are Laboga and Belden

It's a simple set-up with 3 DI lines out.
A 4th line can be used for right out of the Midiverb if needed.
This set-up isolates the clean guitar signal from the effects signal.

01: Guitar (dry)
02: Alesis Midiverb II - left (FX)
03: AER Compact 60 - line out (amp 1)

This system is 110 volt set-up, but can be used in countries which have 220/240 volt power when plugged into a step down transformer.

"HOW IT"S WIRED"

Guitar to Tuner input.
Tuner output to DI input channel 1.
DI channel 1 link to Midiverb left in.
Midiverb left output to DI input channel 2.
DI channel 2 link to AER amp input.
AER amp line output to DI channel 3 input.
This is a simple mono set-up.
CH1 - guitar (dry), CH2 - Midiverb left, CH3 - AER amp.

By putting the guitar into the tuner first TE is able to press the MUTE button and tune the guitar in silence if he chooses to.

** The Audiotec DI-Four unit replaced the Behringer Ultra-DI Pro/4000. Hopefully the system is still wired as described above.


Hi there,

Here in Australia TE's system is:

1 x 5 ru floating rack sleeve
1 x LA Audio MD8 DI (8 way)
1 x Alesis MidiVerb II Multi Effects
1 x Korg DTR-2000 Rack Tuner
1 x Boss FS-5L Foot Switch (tuner mute)
1 x Morley ABY Switcher (only when 2 amps are used)
1 x ETA PD8IEC-CE Power Distribution
1 x AER Domino Amp (sometimes 2 are used)

5 sends of audio available to Front Of House Mixer

Channel 1 - Acoustic guitar - (dry signal)
Channel 2 - Alesis MidiVerb II left - (effects)
Channel 3 - Alesis MidiVerb II right - (effects)
Channel 4 - AER Domino Amp 1 - (amp with effects)
Channel 5 - AER Domino Amp 2 - (amp with effects)

All units are powered from the power distribution
All the cable and connectors used to wire the rack and send signal to and from the AER Domino amp are George L 155.
Tommy's guitar lead is either Rapco or Belden.

seeya
Hawkeye


「ピックアップ」「ニコアース 2CH独立サウンドの作り方」 2009/1/28

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