電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

プリアンプの設定

2010-04-17 21:47:06 | プリアンプ
MixProの設定は新岡ギター教室の「ピックアップ」にそりゃ詳しく記載されています.

ここではDPA-2Aでお話しさせていただきます.

まずはEQをOFF,Effect LoopもOFFです.

この設定で,Input LevelをMAG,PIEZOとも最大(5時),OUTPUTも最大(5時)の位置です.

Neo-D+NicoPinでしたら,マグネットの出力よりもピエゾの出力が大きく,

プリプリした音になってしまうでしょう.

ハウリングにも弱くなってしまいかねません.

ここから,ピエゾの音がマグネットの音の味付け程度になるように

ピエゾのInput Levelを絞っていきます.私の場合は3時辺りが好みです.

DPA-2Aでは最大(5時)の位置でボリュームの抵抗がゼロになる設計のようですので

必要な方を最大(5時),不必要な方を最大(5時)から減じていくのが素早い設定に繋がるようです.

後はコーラスの入力に合わせてOUTPUTを減じていきましょう.

んじゃ,その接続は…?!(ギター→プリアンプ)

2010-04-17 21:27:35 | プリアンプ
もっともシンプルな設定で説明しておきます.

まずはギターからの出力.

マグネットとピエゾのブレンドはプリアンプで行っておりますので,

ギターからはTip,Ring&Sleaveを持つステレオのシールドで出て行きます.

私の場合,音のメインはマグネットですので,

Tipにマグネット,Ringにピエゾ,アースにSleaveを接続してあります.
(アンフィニのプリアンプは確か逆だったような…?!)

プリアンプがMixProでしたら,そのままInputへ!

DPA-2Aでしたら,ステレオシールドからYケーブルです.

ギターからの出力は非常に低い電圧ですので,シールドにも気を遣います.

Yケーブルを含めて,ベルデン8412&ノイトリックです.

フォンのプラグ&ジャックよりもCANON(XLR)の♂♀の方が安心です.


ソロ・ギタリストとして…

2010-04-17 12:41:02 | ギター
かれこれ様々なソロ・ギタリストのライブにお邪魔しました.

多くのアーティストは独りでギター,エフェクタ,旅行の荷物を携えて

公共の移動手段で各地を回っているようです.
(中には自家用車で移動している方もおいでますが)

すると,楽器やエフェクタは最小限に抑えたくなるモノです.

近年の押尾コータローさんはツアーバスでの移動ですので,ギター5~6本&エフェクタ・フル装備

以前はTC SCF+LEXICON LXP-1だったようです.

     これは中川イサト師匠から伝承されたモノでしょう.

PETAも同様のシステム

岸部眞明さんはLEXICON LXP-1のみ

わたなべゆうさんはALESIS Nanoverbのみ

堀尾和孝さんは近年,TC G-Natural

岡崎倫典さんはTC SCF+BOSS DD-3+お店のリバーブ

みたいな感じでしょうか!?

押尾さんはフルセットで&オペレータ付,堀尾さんはピエゾのみ,

他の方々は早いうちにマグとピエゾをブレンドしてから

エフェクタへ繋ぐモノ出力です.

さすがに荷物の増えるデュアル出力の方はおいでませんねぇ!(汗)


概念は解ったから… (汗)

2010-04-14 20:12:05 | リバーブ
理屈は解ったからいったいどうするの?

…ってな声もなく,恙なく進んでいきます.(*^^*)


ピックアップからの出力は大変小さな電圧で,そのままの電圧を長いシールドで出力しますと

シールドからノイズが乗ったり,シールドのおかげで減衰したり.

後々扱うことの難しい信号に変わってしまいます(といっても私はライブで5mのシールドです).

よって,プリアンプ(前段増幅器)が必要になるでしょう.

一般に業務用オーディオ機器ではダイナミックマイクの場合,0.775Vを0dBの基準として,

-50dBu(10の50乗分の1)程度で,ギター用のピックアップもその程度の出力です.

ピックアップは弦の振動や表板の振動するエネルギーを電気エネルギーに変換するので

せいぜいその程度の電圧です.

この信号をノイズに強く,扱いやすい電圧へと変換するのがプリアンプです.

理屈で言えばギターに内蔵されたプリアンプはもちろんのこと,

ベルトやストラップに付けられるMixProは大変理にかなっています.

扱いやすい電圧(-10dBu程度)まで増幅された信号をHi,Mid,Lowなどのイコライジングを施して

「アンプ」へと導いてあげます.

小さい電圧を扱うだけにプリアンプが及ぼす音への影響は大きく

好みのプリアンプを探すのは大変なことです.

私もBOSS AD-5,CREWS DPA-2A,L.R. Baggs MixPro,Para Acoustic D.I.,ART DSP2,Fishman PocketBlender等を使いましたが,

一番のお気に入りはCREWS DPA-2Aです.


また,ギター-プリアンプ間のシールドは大変小さい電圧を扱っているため,

出音への影響も大きいです.

CANAREのTRSステレオケーブルからベルデン8412+ノイトリックに変えたときには

霞の向こうの遠くで鳴っていた音が霧が晴れてすっきりしたのに驚きました.

まさしく目から鱗が落ちた状態でした.(笑)

お値段は4倍程度になりますが….(汗)

エフェクタな訳

2010-04-13 22:15:49 | リバーブ
そもそもReverb(リバーブ)って何なんでしょうねぇ?

電気の苦手なアコースティック・ギタリストにとっては謎まみれです.(汗)

エフェクタで言うところの「残響感」なんですが,

生でギターを弾くと弦の振動からトップの振動,さらにバックやサイドからの反響.

さらに言えばネック,ヘッドの共振等々.

それぞれが材質の響きを持って,演奏中の空間(居間なのか屋外なのか等々)からの反響.

さらにそれぞれが時間差攻撃で耳へ届きます.

マイクを立てて録音していた頃には「良いスタジオ」といわれる場所もありました.

ピックアップでそれらを再現するには前述の要素を

“適当なバランスで”混ぜることが必要になってきます.

それを具現化しようとマルチ・ピックアップや空間系エフェクタが開発されています.

マグネットで弦の振動を,ピエゾでトップの振動を拾う.

さらに胴の鳴りをコンデンサで拾う.

…やっていくとキリのないモノになりますし,ハウリングにも繊細になってきます.

そこで私のたどり着いたのが「マグネット+ピエゾ」です.

ひょんな事から新岡 大さんのサイトに行き着き,師匠と呼ばせていただくようになり,

現在に至っております.


誤解を恐れずに記述しますと…

やっぱり生ギターは「マグネット+ピエゾ」+「コーラス&リバーブ」でしょうか!?

シンプル&安価にまとめるならL.R. BaggsのM1 Active+T.C. ElectricのM350ですかねぇ.

1Uのデュアル・エフェクタは特に注目です.

コーラス重視なら前述のM350.

リバーブ重視ならLEXICONのMX200.

どちらも現代的なデジタル技術でコーラス&リバーブを満足できるモノにしてくれます.


素人が限られた予算の中で,趣味として如何に自分を表現していくのか!?

様々なソロ・ギタリストの演奏を耳にしましたが,

それぞれに拘りを持ちながら機材を選んでいますねぇ!