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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

エニシダ、エンドウ、スウィートピー - マメ科の花たち

2022-04-23 06:00:05 | みんなの花図鑑
エニシダ

以前「エニシダ」を取り上げたとき、エニシダはラテン語の「genista(ゲニスタ)」がスペイン語で「hiniesta(イニエスタ)」となり「イニエスタ」が日本語に入って「エニスタ」と呼ばれるようになり、更に変化して今日の「エニシダ」という名前となったことを知りました。




ではエニシダを 漢字で「金雀枝」と書くのは どこから来ているのでしょうか?




【日本辞典】によると
「金雀枝」は、黄金色のチョウ形の花の揺れる様が、雀が枝にとまり、さえずっているように見えることに由来する。
とあります。



マメ科の特有の花の形を蝶形花(ちようけいか)と言います。
一番大きくて 上に立っているのが 「旗弁」です。虫に花のありかを知らせるフラッグ(旗)の役目をします。





ムレスズメ

雀が枝にとまるように、花が枝に並んで咲く(庭木図鑑 植木ペディア > ムレスズメ)




桜の花が散るころ、エニシダに似た黄色の花を咲かせる。(同上)




咲き始めは黄色だが、次第に赤みを帯びてくる。(同上)



【英名】Chinese peatree (同上)









エンドウ

エンドウ(豌豆)は 「古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆で、原産地域であるフェルガナから漢に伝来した際に、フェルガナの中国名が大宛国であることから豌豆(えんどう=宛の豆)と名付けられたことが名の由来となっている。」(wiki「エンドウ」)



なので、エンドウ豆では 「豌豆豆」になってしまうので、 エンドウ(豌豆)だけでいいみたいです。



さやの硬さにより、硬莢種(こうきょうしゅ)(P. sativum subsp. arvense) (Poir.) と軟莢種(なんきょうしゅ)(P. sativum subsp. hortense) (Asch.) がある。(同上)



軟莢種は莢が柔らかく、未熟な莢をサヤエンドウとして利用したり、成長を終えて乾燥前の生の豆をグリーンピースとして利用する。(同上)



花は白いものが多い。(同上)



スナップエンドウは軟莢種の中でも豆が大きく成長しても莢が柔らかく、豆と莢の両方を野菜として利用できる品種である。(同上)









スウィートピー(俗に 'スイートピー')

スウィートピーは 英語の Sweet pea のことで、 直訳すれば「甘いエンドウ」の意。




sweet pea なのですから、カタカナにすればスウィートピーなのだと思いますが、スイートピーの表記がまかり通っています。




スウィートピーは 葉のわきに大形の紅・桃・紫・白色などの蝶形花をつけます。



スウィートピーは イタリアのシチリア島の原産。麝香豌豆 (じゃこうえんどう) 。




学名 Lathyrus odoratus で、マメ科レンリソウ属の植物。



有毒植物であり、成分は同属の種に広く含まれるアミノプロピオニトリル (β-aminopropionitrile) で、豆と莢に多く含まれる。(wiki 「スイートピー」)






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