アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヨシ(アシ) - 柳川瀬公園(豊田市)

2019-12-05 17:47:45 | みんなの花図鑑

イネ科のヨシまたはアシ。





平安時代までは西では「アシ」と呼ばれていた。しかしその後「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いとして「ヨシ」となった。そのため「アシ」「ヨシ」の呼び方の違いは地域により変わるのではなく、新旧の違いでしか無い。標準和名としては、ヨシが用いられる。(wiki「ヨシ」)






日本書紀や古事記などでは日本を古名で「葦原中国」(あしはらなかつくに)と称されたとされ、まさに古代の日本は、「葦(あし)ばかりが生い茂る土地」であったようです。

「アシ」が「悪し」を連想させ、縁起が悪いなどという言霊(ことだま)信仰は古代にはなかったのでしょう。






標準和名は 「ヨシ」ですが、他の(たとえば 文学)世界では今でも「葦(あし)」を使っています。
旧約聖書には生まれたばかりのモーセが川に葦舟(あしぶね)で流された、との記述があったり、エジプトでは、死後に行くあの世は一面の葦(あし)の原である、とイメージされていたようです。(tenki.jpサプリ サイエンス 葦はよいもの悪いもの? 七十二候・葭始生(あしはじめてしょうず))





L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature, mais c'est un roseau pensant.
人間は一本の葦(あし)、すなわち自然の中で最も弱いものにすぎない。しかし、それは考える葦である。

と、どこまでいっても「アシ」です。



ピラカンサ - 安城デンパーク

2019-12-05 14:02:59 | みんなの花図鑑

ピラカンサはバラ科トキワサンザシ(ピラカンサ Pyracantha)属の低木。
ピラカンサ属には、トキワサンザシ(P. coccinea)、タチバナモドキ(P. angustifolia)および カザンデマリ(P. crenulata、別名ヒマラヤピラカンサ)の3種がある。このうち、タチバナモドキはオレンジ色の実をつけるので、実が赤かったらトキワサンザシとカザンデマリ(別名ヒマラヤトキワサンザシ)のどちらかということになります。
それで、以前、デンパークさんに質問したことがあります。





Q. これは トキワサンザシ ですか、それとも ヒマラヤトキワサンザシ ですか?

A. ピラカンサですが、交配品種のレッドウルフと言う品種になります。
 属間交配もされていますので、トキワサンザシ・ヒマラヤトキワサンザシと明確に区別はつきません。






赤くて目立つ割には鳥が食べないのでずっと残っている。未熟果にはシアンが含まれ、これが鳥の大量死の原因と疑われている。しかし、ダニやアブラムシの駆除に使われる農薬EPNが原因の場合もあるらしい。(植物生態学覚え書き「ピラカンサ」






ピラカンサのことをときに 「ピラカンサス」と呼ぶ方がいらっしゃる。
ピラカンサは Pyracantha属の名前なのだから、S は付かない。





単数・複数を特に区別しない日本語では、ピラカンサ属の複数の種を指して「ピラカンサ」と言うことは別に不自然なことではなく、(中略)特に「ピラカンサス」という複数を表す言葉をわざわざ使う必要はない、と考えられます。(ピラカンサの名前について「ピラカンサス」とは




オギ - 西鹿乗川(安城市)

2019-12-05 09:19:30 | みんなの花図鑑

家の近くの川のオギです。11月末の撮影です。出かけることが多く、しばらく撮ってません。






オギはススキとよく似ていますが、ススキがどちらかというと乾燥した土地を好むのに対し、オギは湿った場所が好きです。
オギはススキのように株を作らず、 根茎が長く横に伸びて群落を作ることが多いです。



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中村哲さんがISの凶弾に倒れました。ISは貧困を食い物にしているので、緑が育ってひとびとが生まれた土地で生活できては困るのです。