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美しさは日々の小さな積み重ねから。

動の祈り

2011-03-22 16:51:15 | AVANTI通信
              
                 今日も寒い一日になりましたね。
                 被災地の皆様、どうかお元気にお過ごし下さいますように。
                 そして、今日も原発のお仕事に携わって下さっている勇気ある皆様、
                 被災地で救援活動をして下さっている皆様、
                 本当にご苦労様です。
                 心から感謝申し上げます。


                 東北地方といえば一番に思い出すのは「佐藤初女先生」です。
                 「おむすびの祈り」や「地球交響曲 第二番」などで先生のご活躍が
                 話題になり、大勢の方に「愛」を届けられている姿が映し出されました。
                 ご存知ですよね。
                 マザーテレサと同じ洗礼ネームを持つ初女先生は今年90歳になられます。
                 「心をさしあげる。」という徹底したご奉仕で、現役でご活躍されています。

                 「奉仕のない人生は意味がありません。奉仕には犠牲がつきもの。
                 犠牲の伴わない奉仕は、真の奉仕ではありません。」
                 この神父様の言葉をきっかけに始められた「森のイスキア」。
                 何も持ち合わせていない自分に何が出来るのか・・と、先生は自問自答され
                 ふと「私には心がある。」・・と気づかれたそうです。
                 お金もない、特別な技術があるわけでもない・・
                 でも、「心なら存分に使えて、差し上げることが出来る。」
                 そうひらめいたとき、神様からの啓示だと思い涙が止まらなかったそうです。

                 青森県の岩木山麓に佇む「森のイスキア」でどれほどの方達が助けられたことか・・
                 それは数え切れないほど。
                 先生は「食事」を通じて生かされている「命」に向き合うことを教えています。
                 イスキアを訪れた方へ、心を込めて丁寧にお食事の仕度をする。
                 何も聞かずにお食事を食べて頂く。笑顔で一緒に食卓を囲む。
                 先生にとってお食事を作ることは、食材の「命」に心を通わせること。
                 そうすることで、生かされている自分自身の「命」に感謝が出来るという
                 「祈り」の証なのです。
           
                 日常のもっとも平凡な営みのなかにこそ、深い祈りが込められている。
                 先生は生きて動いていることの全てが祈りに通じていると仰っています。
                 「丁寧に愛を込めて感謝しながら過ごす」大切さを教えていらっしゃるのです。
                 今、この先生のメッセージはとても大切な意味があると思います。
                 温かな食事は当たり前ではない。家族が揃って笑えることも当たり前じゃない。
                 そう気がついた時に、被災地の方達の辛さを自分のことのように受け止められる。
                 だから、子供達に伝えましょう。
                 ご飯一粒も無駄にしてはいけませんって。
                 その一粒、一粒が「命」なんですから。

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