
修理依頼の21turbo お初のご対面
15年は以前のことですが、当時ショップに出入りしていた営業マン氏がルノー21turboを保有しているのを
聞きました。
当時でさえ21はほぼ全く流通していなくて、街中でお目に掛かることもありませんでした。
聞けば、営業マン氏は筋金入りの21フリ-クであるのを、十分に伺えるものでした。
年月が経ち、営業マン氏とも疎遠でしたが、今回は緊急修理を依頼されました。(自走不可)
聞けば、メンテはわざわざ関東の専門ショップまで持ち込まれてるそうです。

スタイリッシュなシックスライト byイタルデザイン(ジュウジアーロ)

ウイング+デュアルエクゾ-スト

簡素なインテリア レザーシート仕様

175PS強力エンジン
たいへん大事にされてる21は京33ナンバーに加えて実走行3万kmの値打ちある個体です。
経年変化こそ感じられましたが、現存する21の中では一級品と言えるコンディションでしょう。
1990年式くらいと思われますが、当時の輸入元JAXでは50台くらいしか輸入されなかったようです。
それ故に現存する21turboは希少なモデルで、一部の愛好家もいらっしゃるようです。
特にドッカンターボのパフォーマンスは当時ではかなりの高性能モデルでした。

Drも保有していた21(TXE)

こちらはturboではなく、ベーシックな2.2Lの4AT仕様でした。
仏車らしからぬスタイリッシュなデザインと居住性に食指が動いたのでしょう。
スタイリッシュ過ぎても、中身は仏車の味を残しており、たっぷりしたストロークのサスペンションと
仏車故の居住性は大きな取り柄でした。

ルノー9(TSE)も保有 イメージ画像
1980年代のモデルで、まだキャブレター仕様で、ノンパワステと旧態依然なモデルでした。(ACは装備)
更にタイムスリップしましたが、こちらは更に仏車らしい思い入れのあった9(ナフ)です。
1.4OHVシングルキャブエンジンはたいへんパワフルでAT仕様(ルノーマチック)でも素晴らしい出足と加速
でした。
僅か68PSでしたが、車重は770Kgしかなく、乗った人間に1.4Lと言えば驚かれました!。
たっぷりしたストロークの乗り心地も、両立した操縦性も、仏車まさにここにありと言っても過言ではありま
せんでした。
全体に、たいへんバランスの良いモデルで、Drの心に残る欧州車の一台でした。
この9の行く末は、捨てるのは可哀想なので、CARBOXさんのメカ氏に進呈したのも懐かしい思いでです。
ちょっと話がそれましたが、仏車が現在のインターナショナルになる以前の、仏車の味を残していた
良き時代のモデルです。
1990年くらいを境に、シトロン、プジョー等も本来の個性がなくなり、デザイン、中身もインターナショナル
化されてしまいました。
これは統合合併などのお家事情も大きな影響があったのでしょう。
仏車の、もっとも仏車らしかった年代のモデルも、もっと現存して欲しいと思います。
当時は価値観のもったエンスーな方も少なからずいらっしゃいましたし、Drもその一人でした。
欲しくても売ってないのは、ちょっと残念です
