
ロナールアロイ付!
少々苦労してピックアップした我116ジュリエッタを検証します。
もちろん、Drもこの固体の前歴を知る由もありませんでしたが、意外な事実も判明しました。

埃の下は良好?
17年間放置故にお世辞にも綺麗には見えませんが、よ~く検証するとボディ自体は悪くありません。
塗装も磨けばかなり復活することが期待できます。

Frウインドウ周りの腐食
外装では唯一目立つ腐食箇所です。
こちらはガラスを外して処置予定です。

116ジュリエッタの定番腐食
サイドウインドウのサッシ部分は全て腐食します。
交換できる部品でもありますし、無ければ新製も不可ではないでしょう。
ボディ自体は意外に腐食しないのが116ジュリエッタの取り柄でした。

良好なインテリア ステアリングはノンオリジナル
多少の汚れとシミ等が見受けられますが、クリーニングで改善は期待できます。

Rrの居住性は最高
基本的にインテリアはノンレス予定というか、クリーニング以外は触りようが無いというのが正直なところです。
強いて言うならステアリングを純正オリジナルに交換したいところですが、無ければ他の社外品に交換したいです。

オリジナルなエンジンルーム
クーラーコンプレッサーは明らかに小型化されてますが、後述するように意外な事実が判明しました。

対策型SOLEXキャブ
最終型はインテークマニ、キャブマウント、リンケージ(ワイヤー式)と異なります。
対策型SOLEXは、いわばプロダクツモデルとして最後のキャブレターです。
出来れば、WEBER18あたりに交換したらパンチが出来ることは受けあいですが、今後の課題としましょう。

懸案のフューエルタンク
最も心配なのは、タンク内の腐食です。
ジュリア105では、まずタンク交換は余儀なくされます。

意外に綺麗? タンク内部の図
材質が違うのか、このまま使用出来そうなタンクは希望が見えるというものダス。

キャリパーを外す
さすがキャリパーのピストンは固着しており、O/H自体も難航しそうです。
前オーナー様から頂いた書類等を拝見して、意外な前歴が判明しました。
当初販売したショップがDrとも交流のある某関西の専門店で、以降のメンテはなんとPF氏が担当しており、メンテ記録も
多数ありました。
今から、20年以上も以前の作業と言う事になります。
結構、メンテ内容は多岐に渡り、ジュリエッタのお決まりの箇所は全てキッチリとメンテしてあるようです。
クーラコンプレッサーの小型化も氏の作業であるのは間違いなく、前作の担当した固体と同じコンプレッサー(SD505)が
使われてました。
取りナマズ、この固体を走る、曲がる?、止まるという状態にします。
バッテリーを交換してガソリンを入れて、エンジン始動を試みましたが、さすがに簡単に始動出来ません。
イグニッションはNPで、良く火花は飛んでました。
ちなみに、圧縮は9.5とやや低いのはピストンリングの固着の問題だと思います。
たぶん、放置前は好調であったことが想像されます。
点火、フューエル供給(加速ポンプ良好!)、圧縮と一応三拍子は揃ってるものの、バランスが悪いのか、
始動はそう簡単ではありません。
作業は続きます。