万城目のブログ 大作戦

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地球ドラマチック「戦争に行ったクマ」の話

2012-08-13 | 趣味

NHK・Eテレで8月11日放送

 

第二次世界大戦中

ドイツによって母国を追われたポーランド人は

イギリスの支援の下ポーランド軍を編成

彼らは母国に帰ることを夢見連合軍の一員としてドイツと戦いました

そんなポーランド軍の中に

母クマを失い部隊に買い取られ育てられたクマ・ヴォイテクがいました

母を失ったクマと母国を失った軍隊は

中東・アフリカ・イタリアでドイツ軍と戦いました

この戦争が終わってドイツから母国を取り返し

帰国するときはヴォイテクも連れて行こう

ポーランド軍の皆がそう思っていました

戦争は連合軍の勝利で幕を閉じました

しかし戦争後の処理をめぐり

イギリス・アメリカとソ連との間に冷戦という新たな争いを発生させました

ポーランド軍は解散しましたが

ドイツに代わってポーランドを支配したソ連は

イギリスと共に戦ったポーランド人の帰国を拒否します

 冷戦はおよそ40年に渡って続き

戦争に参加したポーランド人の多くは生きて母国の土を踏むことはありませんでした

クマ・ヴォイテクもまた受け入れ先のスコットランドの動物園で生涯を閉じました

ヴォイテクはポーランド語が理解でき

ポーランド語で話しかけると手を振ったといわれています

以上

母国を失くしたポーランド人と母をなくしたクマ・ヴォイテクの

哀しい物語でした

 

戦場の動物といえば

犬・馬・にわとり・ロバ・羊・ネコ・豚・ゾウといったところですが

クマも戦場にいたのですね

戦場で極限に追い込まれた兵隊の悲劇に焦点を当てた

ドキュメンタリーや証言は多く作られます

しかし彼らと行動を共にし同じように追い込まれ散っていった

(もの言わぬ)彼ら動物たちにも

目を向けるべきかもしれません



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