念願のルノーのシートを手にしたニック・ハイドフェルド(通称 ニック)
とはいえ 彼のシートが安泰か? といえば そうではない
(現状)彼はあくまで代役であり
ロバート・クビサが今後 順調に回復すれば 遠からず(早くてR6スペインGP頃)そのシートをクビサに返すと決まった立場だからだ
だが 今のニックに未来を切り開く術がないかといえば そうでもない
要はルノーの首脳陣にその考えを変えさせるだけの成績をニックが残すことだ
では? どのくらいのパフォーマンスがニックの未来に求められているのか?
理想をいえば ワールドチャンピオンの獲得であり(同じルノーエンジン搭載の)レッド・ブルに勝つこと
だが現状のチーム力ではかなりの高望み(おそらくクビサでも達成不可能)な気がするので
(2010年の成績から判断し)現状で達成可能な線で以下の条件となる
1.予選Q3に毎回進出し予選3列目から4列目(予選5番手~8番手)を常時獲得する かつ同僚のペトロフに予選で敗れない
2.R5トルコGP終了までの時点でドライバーズポイントを40ポイント以上獲得する
(ちなみに2010年R5終了時点のクビサの獲得ポイントは44)
3.同時点でメルセデスGP(ニコ・ロズベルグ・ミハエル・シューマッハ)勢の(ドライバーズポイントランキングで)上をいく
(ちなみに同年R5終了時点のロズベルグの獲得ポイントは50 シューマッハのそれは22)
これだけの成績を残すことができれば (おそらく)チームは今シーズン中のクビサの復帰よりも
ニックの続投&そのパフォーマンス向上へと方針を変更するだろう
さらにに注目すべきは3.だ
仮に今シーズン ニックがロズベルグ・シューマッハをパフォーマンスで圧倒すれば
(もしルノー残留が不可能だった場合でも)彼らを(特にシューマッハを)追い出し
代わって2012年 メルセデスのレギュラーシートに座ることも不可能ではない
またこれは2010年 メルセデスのレギュラーシートを土壇場で奪われた
ニックのシューマッハへのリベンジという見方もできる
逆に 悲しい未来の可能性もある
前記1.2.(特に1.)が達成できなかった場合だ
その時は逆にニック本人に「引退」の二文字が突きつけられることになるだろう
とはいえ一部では「クイック・ニックのラスト・チャンス」と呼ばれる今回のカムバック劇は
もうすぐ開幕するF1 2011シーズンの大きな見どころのひとつだといえる
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