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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

かぐや姫の物語

2013-12-21 22:29:24 | 日記
封切りから1ヶ月。

やっとのことで、観に行くことができました。



月の国から、この国に、降りてきて、

竹の中から生まれて、

やがて、「かぐや姫」と名づけられて、“姫”として

“華やかに”生きていく。

でも、その、自分の、周りの、偽りの姿に気づいたとき、

かぐや姫は、月に助けを求める。

この娑婆の縁、尽きて、この世を厭うとき、

もはや、この娑婆の世界を離れなければならない。

最後にかぐや姫が月に帰るとき、天女の衣を着せられたとき、

この世の記憶をすべてを忘れてしまうという。


ちょっぴり、仏教の世界、お浄土と娑婆を感じさせるメッセージを

感じ取りました。

月は、お浄土であり、降りてきたこの國は、娑婆の世界。


最後の、かぐや姫が月に帰るシーンは、

「阿弥陀来迎図」がイメージされていました。


僕も、この娑婆の世界に生まれてきて、「坊主」の名を背負い、

真実とはほど遠い虚仮不実の仮面を被って生きています。

それらは、全部、「虚偽」「そらごと」なんだろうけど、

それでも、

この娑婆に降ろされて、そこで、ドロドロにになって、

生きているのは、何のためなんだろうか。って。


「久遠劫よりいままで流転せる苦悩の旧里はすてがたく、

 いまだ生れざる安養浄土はこひしからず候こと」


かぐや姫は、八月の十五夜の日に、月へ帰って行ったけど、

僕は、もう少し、この娑婆の世界でもう少し、ドロドロに

なって、生きていこうと、思っております。



かぐや姫の物語のグッズ・ファイルです


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きょうも来てくださって、ありがとうございます
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