かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

死者とともに生きる必要は、もうない。

2014-01-25 21:35:47 | 裏技・拾い読み
死者とともに生きる必要は、もうない。

死後に生者とともに生きないと決めた人間には、

その人間にふさわしい死に方があり、弔われ方があり、

死後の処理のされ方がある。

それを考えることがこの本の目的である。

(まえがきより)

少し前までは、私たちは死者とともに生きてきた。

いつも、死者は私たちと同居してきた。

「仏間」があり、室内には大きな仏壇があった。

座敷には、先祖の遺影が額に入れられて、飾られている。

家の中には、死者があふれ、その数は、

生きて生活している家族の数よりも多い。

しかし、それは、長くは地方のことであり、

この30年、都会に住む人たちの家の中から、

仏壇や遺影は姿を消した。

というか、新しい家族には、先祖とよばれる死者が、

いないのである。


死者を丁重に葬ることが、日本人の精神文化であった。

だが、社会は大きく変り、死のあり方そのものが、

大きく変容していく。


社会現象化した「無縁社会」は、生者同士の無縁化であると

同時に、死をも、無縁とする時代・社会を生み出したのである。


広島ブログ
 
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