本年7月より地震保険が変わります
■ 改定の概要
巨大地震の発生リスクの高まりなどの理由により地震保険は2014年7月1日から加入する場合には次の点が改定になります。
・ 保険料率が全国平均で15.5%引き上げ
・ 危険度に応じた都道府県別区分の変更
・ 建物の耐震性能に応じた割引率の改定
■地震保険の役割
地震保険(地震・津波・噴火による損害を補償)は法律に基づく公的制度でどの損害保険会社に加入しても補償内容・保険料は同じです。また、地震保険は火災保険とセットで加入するのが条件で補償額は火災保険の50%が上限なので、地震保険の保険金だけで同じ規模の住宅を再建することはできません。地震により住まいや生活用家財が被るダメージは甚大であるにも係わらずわが国による失った住まいに対する公的支援は限られ、当面の生活を立て直す資金として地震保険が果たす役割は大きいはずです。
■北海道の保険料はどうなるか
現時点(2014年6月まで)北海道の一戸建て木造建物で火災保険の補償額2,000万円・地震保険補償額1,000万円の保険期間1年の地震保険に加入する場合(建築年等割等なしの場合)地震保険の年間保険料は12,700円ですが、2014年7月1日以降に加入すると約30%3,800円プラスの16,500円/年となります。また、鉄筋・鉄骨等建物の場合には北海道は約29%の保険料アップとなります。
■地震保険の見直しについて
そこで、火災保険を1年契約・地震保険も1年契約にしている方は、本年6月までに火災保険を5年超の契約にし直して、その際に地震保険も5年契約にすることを検討してみてはいかがでしょうか。
地震保険は最長5年まで加入でき、地震保険料率は契約時のまま現行同率で5年間継続されます。
ただし、保険会社・商品によって内容や制約が異なりますので、必ず保険会社や代理店などに確認をお願いします。
【金子】