ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

2018年3月に東京でみたもの 2

2018年04月09日 | エキシビション(展覧会)


木島櫻谷(このしま おうこく)
〜近代動物画の冒険〜展 住友コレクション 泉屋博古館分館(六本木)



明治から大正にかけて文展の花形だったコノシマオウコクの絵を観るため、六本木へ。
20代にしてすでに京都円山・四条派の技法を使いこなす画家。
驚くべきことに、本人の映像も残っている!!
明治大正期の日本の豊かさがリアルに感じられて、その映像を観られたのはすごく良かった。

男前すぎるライオンや、満足しすぎているリス。
生きているものへの畏敬の念。それも、とてもあたたかい。

あー、とても、温もりのある人だったんだろうなー、と思う。

代表作の〈寒月〉も圧巻だった。
暗い絵ではないのに、確実に夜を描いているとわかる。なぜだろう。
寒さと、暗さと、生きているということのぬくもりを、こんな風に描けるなんて。
やっぱり画家はすごいなー。




ボストン美術館 パリジェンヌ展〜時代を映す女性たち〜
世田谷美術館



用賀の駅から歩いて世田谷美術館へ。
とても感じのいい美術館だ。ゆったりとした気分で鑑賞できる。さすが世田谷。
なんならランチも美術館ですればよかったなーと、一抹の悔いが残る。

パリジェンヌ展で思ったのは、やっぱり女性は大変だなと(笑)
ロココの女性も髪粉ふって、船乗せて、ときには約1.2メートル乗せて髪の高さになるから、
馬車に乗るときに跪いて乗ったとか、、、
ふ〜〜。ドレス着るだけでも、コルセットとか大変なのに。

都市で女性が労働をはじめた時代も、また違う意味で大変だけど、、、。

パリジェンヌとして誇りをもって生きる。
とても大変で、とてもやり甲斐があったのかな。

どう生きるか。
どうありたいか。
どう見せたいか。

パリジェンヌという生き物にはそんな信念を感じる。





くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
東京ステーションギャラリー

エレベーターを下りて展示室に入ると、竹のにおいがする。
そのにおいに癒されながら隈研吾のメッセージを読む。

新しい物質との出会いから、新しい時代がはじまる。にもかかわらず20世紀は物質を軽視した。
人間と物質とが決定的に切断された。この切断を回復するために30年間仕事をしてきた。
相手も生ものなので奥が深く、様々に抵抗する。
ひとつの作品を残すことが目的ではなく、継続する運動体を残すことが目的、、と。

視覚を超えた五覚の建築をテーマにデザインされた香りをテーマとした竹ひごのパヴィリオン。



セザンヌがサント・ヴィクトワール山を抽象化したように、樹木の抽象化を目指した建築。

日本の建築が守り伝えてきた軒下の美を、現代にふさわしい表現にしようと試みた新国立競技場。

うわー、東京オリンピック楽しみ。

美術館オタクの山本は隈研吾のサントリー美術館も大好き。あの独特のにおい。影。と、光。

物質について、驚くような隈研吾の見解を読み、建築の模型を観る。おもしろい!

古田織部の茶室もなんかよかったなー。



こちらもお茶室↑


さーて帰ってフィギュアスケート世界選手権を感染しよう!!


コメント
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