超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
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ドイツ木工研修留学 51:ベルリンの歯科医院

2019-12-16 17:00:50 | 木工1・研修
尊敬する師匠のベルリンの大仕事、それは、歯科医院の内装でした。

歯科医院の床の間

床の間の窓

個室

個室は入院用で、何部屋かありました。


個室の収納



飾り棚

箱庭(師匠の友人、庭師のキャベツさん製作)
(完成前なのでフローリングに段ボール敷きっぱなしですが・・・)


当時、研修仲間に借りた谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」。
日本の良さがいっぱい書かれていました。
ほとんど忘れている日本の美、というよりは、むしろ、知らなかった日本の美。
西洋と対比していて、興味深くて一気に読めました。
歯科医院などの病院を、砂壁の日本座敷にしたら患者の神経が休まるんじゃないか、と書かれていました。
なんてタイムリー。
昭和8年にそんなことを考えた人がいて、私が本を読んだ2005年、ちょうど自分の身近な所でそんなことをやっている人達がいて、それも異国で。なんだか、面白いと思いました。


ベルリンの歯科医院は、私の帰国後に完成しました。

師匠にしてもキャベツさんにしても、和のセンスが素晴らしいと思います。
ドイツでこんな面白い仕事を間近で見ることができて、私は幸せ者です。

この歯科医院の受付カウンターの製作をもって、私は無事、研修を修了できました。