超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

ビジネスプラン 14:その後

2021-10-06 13:43:25 | 木工3・独立
ビジネスプラン12のその後です。
その後というほど大袈裟なものでもないですが・・・



お世話になっている雑貨屋さんが、雑誌のプレゼント企画に雑貨屋さんのオリジナル商品を提供されました。
そのうちの一つは私が作らせてもらっている小物です。

『自分の作ったものが雑誌に載る』と思ったら、ワクワクしました。
当然、私や工房の名前がでるわけではないですし、小物の写真が載ったからといって、私の仕事には何も変化はないのですが、それでも嬉しい。

雑貨屋さんにとって、商品の提供はお店の宣伝のためでしょう。(私の勝手な想像です)
ですから、こういう場合はお店のイチオシやキャッチーな商品を出すと思うのです。(これも私の想像です)
お店のイメージを損なうようなものは出しませんよね。
ということは、プレゼント品として雑誌に載るのはやはり喜ばしいこと。(もはや思い込みですね。)

とても楽しみで、普段は買わない雑誌を予約して買いました。
雑貨屋さん以外にもプレゼント企画はたくさんありました。
この雑誌もそれぞれのプレゼント企画も盛り上がって欲しいので、雑誌の感想をあれこれ書いて1つ応募してみました。
当たらなくてもいいから、枯れ木も山の賑わい、のつもりで。

そしたら、当たりました。

無欲の勝利ですかね。


今後、雑貨屋さんの元に、あの雑誌のプレゼント企画で掲載された小物が欲しいんだけど・・・と言ってくれるお客様が現れるといいなぁ




ネット販売 4:目の肥えたお客様

2021-08-07 22:58:25 | 木工3・独立
前回の価格設定のミスですが、思った以上のミス設定でした。

販売した茶道具は、頂き物の古い建具を再利用して製作したものです。

建具を頂いた当初、手にした感触とパッと見で、スギの銘木だろうな〜と思っていました。
でも、その個性的すぎる姿が正直なところ私には気味が悪くて、早く使いきってしまいたいと思っていました。

虫食い欄間
こんなこと言っちゃいけませんが背筋がゾクッとするのです。


なかなか使い道が思い付かず、半年以上も放置して、ようやくアイデアが浮かび材料を切り始めたところ、何とも言えない強い香りが漂いました。
あれ?まさかね、と思いました。
そして削り始めて、やっぱりあれか?と思いました。

私の記憶が正しければ、これは屋久杉の香り。
よく見れば、年輪の細かさといい、木目といい、油の含み具合といい、香りといい、見れば見るほど嗅げば嗅ぐほど屋久杉っぽい。
ただ残念なことに、屋久杉を扱った経験が少なすぎて確証が持てない。
そこで、屋久杉をよく扱っている方に見てもらうことにしました。

お見せした結果、屋久杉っぽいとは言われましたが、やはり断定はできないようでした。
ちなみに、樹齢によって地杉とか小杉とかあるんですね、初めて知りました。

確証が持てないので、販売時には無難に「スギ」と説明することにしました。
元はただで手に入れた中古品ですし、傷みもあり、しかも苦手な姿形なので早く手放したい気持ちもあり、かなり弱気の価格設定をしてしまいました。

案の定、スギとして販売したにも関わらず、私にしては珍しく飛ぶように売れました。
スギだとしてもかなりのお買い得価格ですが、もしも屋久杉だったら本当に破格。

しばらくして、購入してくださった方々からメッセージをいただきました。
『屋久杉みたいな木目でキレイですね。うれしいです。』
『とてもこのお値段で手に入るものではないと思います。』

ん〜、誰が見ても屋久杉なのか・・・
やはり、おかしな価格設定だったのか・・・

でも、皆さんに喜んでいただけて何よりです^^

特に『お稽古をしたくなりました』というメッセージはとても励みになり嬉しかったです。


見出しの写真の木材は、今回販売したものとは関係なく、正真正銘の屋久杉です。
これも頂き物です。
とても小さいけど面白い形なので、何を作ろうか、と考えるだけでワクワクします。


ネット販売 3:凡ミス

2021-07-26 23:45:04 | 木工3・独立
ネット販売を始めてからは、小物を作るたびにネットのハンドメイドマーケットとフリマに出品していきました。

恐ろしいことに、どちらも売れ行きはワンシーズンに一個のペースでした。
出品自体は費用がかからないので全く売れなくても金銭的なダメージはありませんが・・・
ネット販売がメインでないとはいえ、これはひどすぎました。

「どうしたら自分の作品を見つけてもらえるんだろう・・・?」「どうしたら買ってもらえるんだろう・・・?」と考えながら、写真や見せ方、商品説明、価格設定、検索ワードなど、いろいろ修正してみましたが手応え無しでした。

売れないものを出品し続けるのは虚しい上に恥ずかしい。でも考えてみれば、そもそも存在すら知られていないのだから、売れてないことだって知られていない。
恥ずかしがるのは自意識過剰でした^^

売れない理由は、売り方の問題ではなく私の作品に需要がないとも言えますが、全く売れていないわけでもないので、あきらめるにはまだ早い。
若い頃、よく同僚から「辛抱が足りない」と言われ、「おっしゃる通り!」と思い当たる節が多々あったので、今回も、もう少し辛抱して地味な改善を続けることにしました。


そして、ネット販売を始めて10ヶ月目から、気づけば毎月一点は売れるようになり、そのうち月に複数個売れるようにもなりました。

先月、ややマニアックなお茶道具を作って五点出品したところ、夜中にも関わらず出品から二時間後に一点売れました。私史上、最速でした。
まるで売れっ子みたい!と気を良くして床につき、翌朝目覚めるともう一点売れていました。

さすがに、これには焦りました。
そんなはずはない。
何かの間違いか?
何かやらかしたか?


結果は、ちょっとやらかした感じです^^


古材を再利用した作品だったので、価値を見誤りました。
中古とアンティークの違いがわかっていないみたいな、うっかり中古品的な価格設定にしちゃったんですよね・・・
あぁぁぁ
猛省しました。

でも、あの売れ方や、閲覧数に対しての「いいね」の割合の高さなど、率直にうれしかったです。
売れっ子気分を味わえたことがうれしいのではなく、これが超お買い得品であることにすぐに気づく人たちがいる、てことがうれしいのです。
価格設定の失敗はさておき、ここには少なからず需要はあるわけで、私の将来のお客様たちが存在することがわかりました。

適正価格で売れるよう、良いものを作れるよう、腕を磨かねば。

ネット販売 2:記念すべき初のお客様

2021-06-25 22:16:42 | 木工3・独立
友人が小物をひとつ購入してくれたものの、その後は売れず。
なんせ出品数が5〜6点、ほぼ同じものを並べただけという寂しいショップでしたから、まずは商品の種類を増やさなくちゃ!と思いました。

ちょうどそのタイミングで、姉からスマホスタンドの依頼を受けていたので、少し多めに作ってラインナップに加えることにしました。

姉からは「スマホスタンド」というだけで特に何の指定もなかったので、デザインは完全に私の独断と偏見でした。

そして出来上がったものは・・・
スマホスタンドというよりは、人形の椅子。




可愛い。
と、わりと身内受けが良かったので、早速ネット販売に追加しました。


でも・・・、全然売れない。
アクセス数を確認したら、
見てくれてるのは身内だけなのか?と思うような数字。
売れないどころか、ほとんど見られてもいない。


起業セミナー仲間のLINEグループに、鳴かず飛ばずの現状を報告したところ、「フリマアプリを使ってみたら?」とアドバイスを受けました。
フリマを利用したことがなかったので、フリマというのは中古品の売買をするものだと思ってましたが、新品やハンドメイド品もたくさん取引されてるんですねぇ〜。知らなかった。


諸事情により、利用者数がちょっと小規模なフリマアプリを使うことにしました。
このときは、知り合いには誰にも知らせませんでした。
なので、見てくれてるのは赤の他人。
義理や同情ではなく、単純に気になったから見てみた、ということですよね。
ハンドメイドマーケットと同じく、私の作品はフリマでもあまり閲覧されてはいませんでしたが、0ではなかったので嬉しかったです。
見ず知らずの人が、多少なりとも興味を持ってくれたということですから。

そして出品から数日後、
ついにスマホスタンドが売れました!
これは私にとっては大きな大きな一歩でした。

しつこいようですが^^、私とは全く縁もゆかりもない人が購入してくれたということは、純粋に作品そのものを気に入ってくれたということですよね。ね?

いつもは身内、知人、紹介など、縁とゆかり満載でお仕事をいただいているので、義理や同情が加味されてると思うんです。
もちろんそれはそれでとてもありがたいですが、見ず知らずの方に選ばれることがこんなにもうれしいとは、意外でした。

うれしくて、当然この日だけはアルコールを解禁しましたよ!

ちなみに、(身内以外での)その記念すべき初のお客様は、人形の椅子として購入してくださったのでした^^



ネット販売 1:スタート

2021-06-22 21:39:58 | 木工3・独立
工房を始めてしばらく経った頃、端材の有効活用のために小物を作りました。
ちょうどコロナ禍に突入した時期でした。
イベント出店のあてもなかったので、試しにその小物でネット販売を始めてみることにしました。

選んだのは、お手軽に参加できるハンドメイドマーケットのアプリです。
思ったよりも簡単に開設できました。

便利な今の時代に感謝です。

でも・・・
キーワードで検索しても、私の商品が全然出てこない。
おすすめ順や人気順では完全に埋もれてしまい、新着順にするとかろうじて出てくる状態でした。
(でした、というか、1年以上経った今でもほぼそんな状態が続いています。)

開設の翌日、アクセス数を確認すると絶望的な数字でした。(こちらも同じく今でもわりと絶望的。)
それでも、初めてのネットショップ開設はワクワクしたものです。

そして友人・知人に連絡し、気になるところを指摘してもらい、少しずつ修正していきました。

最初のお客様は友人でした。
わざわざそのハンドメイドマーケットに会員登録して、クレジットカードの登録をして、しかもやり方がわからなかったそうで、旦那さんを巻き込んでまで購入してくれました。
ありがたい。
やはり、持つべきものは友ですね!

それまではネットで買い物をしたことはあっても売ったことがなかったので、商品が購入されたお知らせが届くとか、自分で発送完了のお知らせをするとか、「へぇ〜、売り手側のシステムはこうなってるんだぁ」と新鮮な気持ちでした。

たった一件でも、それが身内であっても、ひとまず販売実績のあるお店になりました。