超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

就職 28:再び繁忙期

2020-06-25 23:23:43 | 木工2・就職
年が明けて繁忙期。

前年の繁忙期は「研磨」の仕事でしたが、この年は、うれしいことに「加工」の仕事でした。


プロパー商品の椅子やテーブルは、年末までにある程度のストックができており、年明けには、遊具や柵などの特注品がメインになってきました。

私も遊具の一部を加工したのですが、規模が大きすぎて、図面が何枚もあって理解するのに一苦労。
図面を確認しながら穴を掘り、他の職人さんが作ったパーツと合わせてみようと思ったら・・・合わない。
違うところに穴を開けてしまいました。

別の日、ベテランの職人さんが加工した特注品のパーツを、最後に私が面取りしたのですが、削る場所を間違えてしまいました。
それも、一度ではなく・・・。

たぶん、足手まといでしたね。
でも、こういう時ほど、周りの人たちが助けてくれるんですね。ありがたい。


気が狂うほどに忙しいことを除けば、いい職場なので辞めるのは惜しかったのですが、忙しくて気が狂う前に、それと、自分の感性が会社の色に染まってしまう前に、そして何よりも、私の未来のお得意様たちが元気で購買意欲があるうちに、辞めることにしました。
技術的にはまだまだ未熟ですが、困ったときには相談に行けばいいんだ、と思うようにしました。
そうしないと、いつまでたっても独立なんてできそうになかったので。


会社にはお世話になったので、せめてもの恩返しに(なったかどうかはわかりませんが)、繁忙期が過ぎるのを待って退職することにしました。



写真は航空祭のアクロバット飛行のほんの一部です。
キレイな弧を描いていました。

ある日、車を運転中、少し離れた上空で、きりもみ状態で落ちてくる飛行機を発見し、焦りました。
でも、周りの車も歩行者もこの状態に気づいていないのか、だれも騒いでいません。
車を止めて撮影するべきか?
それとも、もっと離れた場所へ避難するべきか?
そうこうするうち、機首がギュイーンと持ち上がり、天高く昇っていきました。
それで、航空祭か、と気づきました。

この頃の私も、傍から見ればそんな感じだったかもしれません。
今も、かな?
果たして、私の機首がギュイーンと上に向かっていくことはあるのでしょうか??



就職 27:再び起業セミナー

2020-06-21 23:28:07 | 木工2・就職
社内コンペで刺激を受けて、私の起業したい気持ちはヒートアップしていきました。

とは言っても、起業が目的ではなく、
自分が作りたいものを作れる環境が欲しいだけなのですが。
その環境には、機械と場所が必要という厄介なこの職業。

趣味でもいいのですが、趣味にせよ仕事にせよ、私が作りたいものは同じなので、とにかく、作れる環境が欲しかったのです。

作りたいものというのは幾つかあって、それを、こういう人に買ってもらう、というイメージは10年くらい変わらずに思い描いていました。


でも、この頃、はたと気づきました。
この10年で、私の未来のお得意様たちが高齢化している。
その上、断捨離やら終活ブームやらミニマリストやら、物がない方がいい風潮。

ボヤボヤしていられなくなりました。


前年の秋に引き続き、この年の秋も起業セミナーに通いました。
前年のセミナーの後、事業計画書を書いてみたり、商工会議所に相談に行ったり、事業引継ぎ支援センターの後継者バンクに登録したり紹介を受けたり、少しずつ動いてはみたものの、結果として何も進んではいませんでした。
そしてこの年のセミナー後も、特に行動を起こすことなく、進展がないまま
年が明けて再び繁忙期へ・・・


ひいおばあちゃんのフルーツポンチ

2020-06-16 14:00:54 | 日記
暑いですね。
昨日の静岡の気温は35度を超えました。


たまにですが、祖母と姉と私と3人で喫茶店にスイーツを食べに行くことがあります。
店に入ると、職業柄、木製のテーブルや椅子やカトラリーなどが気になります。


大昔、祖母がまだ娘時代、近所の喫茶店にフルーツポンチが初登場したそうです。
祖母はミーハーなので、さっそく食べに行ったそうです。
それを聞いて祖母の母親(ひいおばあちゃん)がうらやましがったらしいのですが、
ひいおばあちゃんはフルーツポンチというハイカラな名前を覚えられず、
私もフルフルパンツが食べたいよぉ、と言っていたそうです^^


子供の頃に聞いた話ですが、祖母とスイーツを食べる度に思い出してしまいます^^





もしも自分の作ったテーブルが喫茶店で使われていたら、毎日通うだろうなぁ〜

頑張らねば。


就職 26:社内コンペ

2020-06-15 14:10:32 | 木工2・就職
音の鳴る玩具を作りたいのに、鳴らない・・・。
材料を変えたりサイズを変えたり穴を開けたり、他の職人さんに相談したり、休日にも工場に行きました。

自分では、面倒なことになっちゃったなぁ・・・と思っていましたが、周りからは、楽しそうだね、と言われたので、楽しんでいたんでしょうね。
以前の「研磨」の仕事が本当に苦痛で、約1年半、廃人みたいな顔して働いてましたから。

どうにか音が鳴るようにはなったものの、提出期限も迫り、理想の形までは到達できず、中途半端な玩具になってしまいました。
鳴らし方というか、遊び方がスマートじゃない^^。
相棒の営業さんには申し訳ないけれど、悲しいかな、これが今の私の実力なので、あとは営業さんのプレゼン力に任せることにしました。

発表当日、私は見る側なので、存分に楽しめました。
営業さんは、私が送った動画や写真をみてプレゼン資料を作り、実物に触れたのは発表の直前です。気の毒に・・・。
にもかかわらず、プレゼンはいい感じに仕上がっていて、びっくりしました。
何より、スマートじゃないと思っていた遊び方が、あえて、その年齢に合わせた遊び方の提案になっていたり、その結果、より安全性に配慮した形状に見えてきて、物は言いよう 表現の仕方って、大事だと思いました。

各組の作品・プレゼンは、私にとってどれも興味深いものばかりで、確かに、これならこの会社の家具は売れるわけだ、と納得しました。

実は製作途中で、とある組の作品を見たときに、衝撃を受けました。
材料費はほとんどかからず、この形状なら、正解もないし失敗もない。
商品化するなら、こういうのが理想。
私も、最初はそういうものを考えてみたのですが、何もひらめかなかったんです。
その時には、他のすべての組の作品を見たわけではなかったのですが、この時点でもう、ここが1番でしょう、と思いました。
技術的なことではなく、アイデア&センスに嫉妬しました。

そして、その組の完成品を見て、プレゼンを聞き、さらに衝撃を受けました。
そうきたか、と。
冒頭からグイグイ引き込まれ、コンセプトと遊び方を知り、この組が1番だと確信しました。
一見すると単純な玩具なのに、着眼点が違うから面白いんだな〜。
あ~くやしい。
自分にその発想がなかったことがくやしい。
自分が技術的に劣っていることは百も承知なので、そこは全く悔しくないのですが^^。
あらを探しても見つからないのがまたシャクにさわる^^。
脱帽でした。


発表が終わり、社長と出席者全員が個々に採点者となり、各組の採点をし、集計されました。
採点はいろいろな項目に分かれているのですが、総合的に、やはりあの組が1番でした。
各組とも、それぞれの個性を生かし、技術的に優れていたり、アイデアに優れていたり、生産性が良かったり、どこかしらの項目で満点をとっていたのですが、我が組は、この課題に取り組む姿勢が満点でした。
もはや作品ではなくメンタルへの点数・・・。
しかも、30点満点のところ31点。
集計ミスなのか、誰かの粋な計らいか^^。


なんにせよ、こんな面白い企画に参加できたのだから、この会社に入って良かったと思いました。


就職25:閑散期

2020-06-14 14:36:25 | 木工2・就職
夏も終わりに近づくと、そろそろ閑散期の気配。

私はどっぷり加工三昧の日々でした。
主に、幼児向けの椅子のパーツを作っていました。

閑散期とは言え、のんびりできるはずもなく、
この年の閑散期には、社内コンペが開催されることになりました。

テーマは玩具。
条件は、営業と製造の二人一組で玩具を作る。
優勝した組の作品は商品化へ。
数組が参加しました。
強制参加です^^。

私は、一度も会ったことのない営業さんとペアになりました。
話し合いは、メールと電話とLINE。
(今なら当たり前のようにZOOMを使うんでしょうね。)

お互いに、使う人(幼児)のことを考えてアイデアを出していたのですが、やはり製造目線で考えることと、営業目線で考えることは違いますね。
対象年齢、遊び方、安全性、その他いろいろ、どれに関しても、そこまで考えるのか、と良い刺激を受けました。
逆に、製造側の身になってくれよ・・・とも思ったのですが^^、まぁ、お互い様ですね。

予算と期限があり、会ったことのない人と話し合って一から何かを作る。
オーダーメイドもこんな感じかな?勉強になるな~と思いました。

営業さん、若いだけあって熱量もすごい。明るく元気。テンション高し^^。
油断すると営業さんのペースで事が動いてしまい、私の力量をはるかに越えた玩具を作らざるを得なくなるので、波に飲み込まれないように、ときどき軌道修正しながら、どうにかコンセプトと玩具の形状が決まりました。

こうして、音の鳴る玩具を作り始めたのですが、製作途中でちょっと試してみたら、全然鳴らない^^。

焦りました。