月夜の森リング(オーダー)

2014年09月27日 | オーダー

美しいシルエットと深い色の「クォーツキャッツアイ」

物語の始まり・・・

深緑の真ん中に一筋の光が差すクォーツキャッツアイと、

木々の間から見える月をなぞらえて、

「月夜の森」と命名しました。

 

ゆりかごに眠るクォーツキャッツアイ

ゆりかごを置く場所を用意

ゆりかごのアールに合わせて少しずつ両脇の木を削っていきました。

セッティング した後ロー付け(溶接)

石留め

キャッツアイ を際立たせるために工夫を凝らした研磨や

石のクラックなど石留めの経験値の低い私にとって難題山積でした。

この角度から見ると両脇の木々がまるで羽のよう。

ハイカボッションの石が飛び出していきそうですね。

静かなるものの、秘めたるエネルギーを感じさせます。 

ゆりかごを両脇の木が抱く形となりました。 

「月夜の森」リング 

私なりにいっぱい考えて作ったリングです。

きっと思慮深く行く道を静かに照らしながら

お客さまを支えてくれる事でしょう。

 

 


日本橋~芹沢介展へ

2014年09月19日 | 日記

先日のリフレッシュデー。

日本橋でやっている金魚の「アクアリウム展」に行くはずが・・・

あまりの行列に唖然あきらめました。

昨年叔母に「友達の息子さんがプロデュースしているから」と誘われて行った時は

楽々入れたのですが、今回は「行きたい」と 言っていた友達が「やめよう」と即断する位の混みようでした。

おなじみ日本橋

 

 

急きょ高島屋でやっている「デザイナー芹沢介の世界展」へ行くことに。

名前を目にしたり、一部の作品を見た事がある位で、

何も知らなかったのですが、

一昔前のデザイナーとはいえ斬新な発想、試みがすばらしく

見応えのある展覧会でした

おじいさんが着物の絵付師だったという友達がのれんのデザイナー

をしていた事だとか、

工芸デザイン科の同級生がイラストレーターに転向した時もらった名刺に

「図画製作」と書いてあった事とか、思い出されました。

そして、大きな収穫はひらめきがあった事

感性を刺激される事によって、そこから先に進めなかったような事の糸口がみつかるんですね。

真正面から向き合って考え込んでても出てこない事が

ふとリラックスしたこんな時にやってくるものなんですね

お土産に買った絵葉書。(筆まめな母へ)

着物の形をした絵葉書

 


ぺんぺん草リング&ベビーパール

2014年09月06日 | 制作中

ぺんぺん草リングが鋳造から上がってきました。

なので湯口(液状のシルバーを流し込んだ跡)や支えがついたままです。

 

ペンペン草に白い石を合わせる構想は前々からありましたが、

今回鋳造から上がって来て顔を合わせた瞬間ひらめきました。

ベビーパールをここにこうしようと。

そうなると楽しくなってきます。

まだ湯口も取ってない段階で、イメージ写真のような画像を何枚も!!

ギザギザの葉っぱも良い雰囲気になったように思います。

(今回のこだわり)

リングの下部分にも葉っぱがあります。

(角が取れた笹状の葉っぱ)

そして、右横の突起が湯口です。

これから湯口を取ったり、形を整えたり、細部の細工をしたりと

原型リングの仕上げ作業をしていきます・・・つづく

(これ自体は製品になりません。)

引っ張って引っ張ってなかなか進みませんが、

どうぞ気長にお付き合いくださいね。