真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

飛び越えるべきバーを、低く設定しすぎて…

2010-11-11 22:12:56 | Weblog
たまたま、その政権時に大きな事件や事故が起きたという不運はある。

しかし、これは2種類に分けられる。
1つは、政権とは直接関係なく、まったく偶然にその時起きてしまった場合。

たとえば、平成20年の護衛艦あたご衝突事件。

福田内閣はこの事件を引き起こす、何らかの行動をとっていたわけではない。
たまたま、政権時に事件が起きたのである。

2つ目は、その政権の行動、判断などが引き金になって起きるケース。
今回の映像流出はまさにこのケースである。

流出させた動機が、国民から映像を隠そうとした菅内閣に対する批判であったということが、明らかになるつつある。

菅内閣は、責任を現場に押し付けて逃げる気らしい。
いかにも、無責任な政党の無責任な内閣らしい処理の仕方である。

ちなみに護衛艦あたごの事件当時、国会では颯爽と格好良く、福田内閣を攻撃しまくっていた民主党議員たちだったが、誰一人として被害者家族に会いに来た議員はいなかった。

たとえ政治手法は下手くそでもいい。せめて誠実で、責任だけはきちんととれる内閣であってほしい。

国民はもはや、民主党政権に期待した飛び越えるべきバーの高さを、低くしすぎて嫌気がさしている。

短期で内閣が変わることのデメリットよりも、無能で無責任な内閣が退くメリットの方がはるかに大きいことに、菅内閣は気が付くべきではなかろうか。

国民の期待を裏切り続けた民主党政権の、それがせめてもの期待に応える方法であろう。
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