Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

貴賎結婚(きせんけっこん)

2016-04-12 21:33:33 | つぶやき

 貴賎結婚(きせんけっこん)という言葉をご存知だろうか?

貴賎結婚とは?Wikipediaから一部引用させていただくと

 貴賤結婚(きせんけっこん、英語: morganatic marriage)は、配偶者同士の間で、所属する社会的・経済的階層ないし法的身分という観点から見た場合、大きく上下の隔たりが存在する婚姻の形態。卑賤結婚左手結婚の呼称も散見する。特に彼らが属する社会において、一般に対等だと認められないため、夫婦の両方又は一方ないし夫婦の間に出生する子供には法的・社会的ペナルティが科せられる。

 もしも…もしもオスカルとアンドレが結婚した場合、二人の両方またはどちらかに、あるいは生まれてくる子どもにペナルティが科せられるのだろうか?いやいや情け深いルイ16世のこと、そしてアントワネットの懇願もあり、決して二人とその子どもにそんな罰則を背負わせないだろう。

 貴賎結婚が大きく問題になるのは、王位継承者が下の身分の人と結婚する場合。再びWikiから引用。

 特にキリスト教文明圏であるヨーロッパの君主国での結婚形態は一夫一婦制であるため、君主やその親族の身分の釣り合いのとれた対等結婚が重視されていた。フランス・ドイツ・オーストリア・ロシアなどでは、時代にもよるが、皇族・王族と臣下との間の結婚が禁じられていたため、貴賤結婚をした皇族・王族は一般に皇位・王位継承権を失った。

  ルイ14世は貴賎結婚している。妻のマントノン夫人の出生はよくわからない。父親は最初の妻を殺害して逮捕された前科を持つ。夫人は貴賤結婚であったため王妃ではない。二人は秘密結婚のままだった。

 ヨーロッパの君主国では「身分の違い」が、いかに結婚に不利に働くかがわかる。どうしても結婚したければ、何らかのペナルティを受け入れるか、あるいは皇位継承権を諦めなければならない。

 ところで次の絵を見た時、とっさに思い浮かんだのが、新作エピソード6のジョルジェットとレニエの結婚式の場面。この女性の表情が慎ましやかで清らかで聡明で、オスカルの母の若き日に思えて仕方ない。

 この絵の全体図。ジョルジェットには既に父はいなかったが。

 新作エピソード6より、晴れてルイ15世から、結婚を許された二人。

 実のところ、新作エピソード6でのジョルジェットとレニエの草むらでの結ばれ方はあまり好きになれないが、先の油絵の女性は、私の想像するジャルジェ夫人像にピタッと当てはまる。

 読んでくださり、ありがとうございます。



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