ダイビングと生き物の写真ブログⅡ~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

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西表島のホソアカトンボ

2012-08-15 21:30:00 | 蜻蛉-沖縄

西表島には固有種(固有亜種)のトンボがいくつかいます。
先日紹介したヤエヤマハナダカトンボのほか、イリオモテミナミヤンマ・ワタナベオジロサナエがそれにあたります。

そして、国内では西表島でしか見ることができない(海外では見られる)トンボとしては、
ホソアカトンボ・キイロハラビロトンボ・タイワンコヤマトンボなどが挙げられます。

また、西表島と石垣島(とその周辺の離島)の固有種(固有亜種)としては、
コナカハグロトンボ・クロイワカワトンボ・チビカワトンボ・マサキルリモントンボ・ヤエヤマサナエ・ヒメホソサナエ・イシガキヤンマ・サキシマヤンマなどが挙げられます。

国内では西表島と石垣島(とその周辺の離島)でしか見られない(海外では見られる)トンボは、
アカスジベッコウトンボ・ヒメキトンボ(宮古島周辺にも分布)・コフキショウジョウトンボ・トゲオトンボ・サキシマヤマトンボ・ヒナヤマトンボなどとなります。


今回は国内では西表島にしかいないホソアカトンボを紹介します。













ホソアカトンボ♂
細身のアカトンボということでホソアカトンボですが、
アカネ属のトンボではなく「ホソアカトンボ属」という独立した属のトンボで国内では1属1種になります。
西表島の密林から山地にかけての湿地のみで見られるトンボで、
島内でも平野部の田やため池では見ることができない希少種です。

特徴は非常に細い腹部と熱帯トンボの証である青い鼻です。
雄の縄張り意識は結構強くて半径2mぐらいの中にほとんどいます。
ホバリングはほとんどせずに一直線に飛んでは戻りを繰り返して、
餌を食べたりライバルを追い払ったりと忙しく動き回っています。

完全な日陰には縄張りをつくらず木漏れ日の当たる半日陰を好みます。
雌が縄張り内に入れば捉まえて飛翔しながら交尾をおこない10数秒で連結を解き雌の産卵警護をします。
活動は天気のよい午前中が主で午後には活動は弱まり樹上へ姿を消す個体も多くなります。


去年は干ばつで湿地が干上がっていたため少数しか確認できませんでしたが、
今年はそこそこ雨が降ったので湿地の水も豊富でホソアカトンボの数も多く見られました。
湿地の水辺に座ってじっとしているとトンボのいろんな表情が見られるので全く飽きません。

この湿地ではホソアカトンボのほかにオオハラビロトンボ・アカスジベッコウトンボ・ホソミシオカラトンボ・オオシオカラトンボ八重山型・ギンヤンマ・オニヤンマ八重山型・Rカトリヤンマ・Rベニイトトンボ・コナカハグロトンボが見られました。








ホソアカトンボ♀
林道で偶然見つけました。
やはり雌は水辺から少し離れて暮らすようです。
去年も同じようなところで見かけました。





フォトチャンネルです。
ニチリンダテハゼ・マンジュウイシモチ・ノコギリハギ幼魚など~石垣島・西表島ダイビング2012.8


ヤエヤマハナダカトンボ・ホソアカトンボなど~西表島のトンボ2012.8


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